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第31回 台湾の新年


コラム 台湾事情 作成日:2014年1月21日

台湾人研究所

第31回 台湾の新年

記事番号:T00048227

 もうすぐ台湾最大のイベント、春節(旧正月)ですね。台湾はもうお正月ムードです。春節の期間はもともと初一(旧暦1月1日、今年は1月31日)から元宵節(旧暦1月15日)までの15日間を指していましたが、現在で春節と言えば政府のカレンダーの連休を指すことが多く、1年で最も長い休みです。

春節休暇の過ごし方

 春節休暇は除夕(旧暦の大みそか)から始まります。家をきれいに掃除して、夜は家族と一緒に団円飯(一家そろって年越しの食事)を食べます。食事後に、年長者から子どもに紅包(お年玉)をあげます。その後、守歳(一睡もせず夜を明かす)をします。午前0時になると、爆竹を鳴らして家の中にいた悪鬼(悪霊)を追い払います。子どもが守歳をすると、家族の年長者が長生きできるという言い伝えがあるので、今も多くの人が守り続けています。

 初一は新年の始まりです。「恭喜、恭喜(おめでとう)」と言いながら、近所を拝年(新年のあいさつ)に回ります。子どもは「恭喜発財、紅包拿来」(商売繁盛をお祈りします。お年玉ください)とあいさつして、お年玉をもらいます。

 初二回娘家(既婚の女性が夫と共に実家に帰る)の日です。

 初三は特別なことはありません。思う存分休みましょう。

 初四迎財神(財の神様を迎え、金運に恵まれるよう祈る)の日です。

 初五開工(仕事始め)です。商売繁盛を祈り、商いを始めます。

 なお、今年は除夕から初五(1月30日〜2月4日)が春節休暇と定められています。

子どもから親にお年玉?

 お年玉といえば、日本では通常、親が子どもに与えます。台湾では社会に出て働き始めた子どもが、親にお年玉を渡すことがよくあります。「紅包」を通して、親に感謝の気持ちを伝えるためです。

 金額は人によって異なりますが、人材育成会社、360d才庫調査センターの調査によると、サラリーパーソンの過半数が平均3,000〜8,000台湾元を渡すそうです。縁起がいいといわれる吉数、6や8の倍数に当たる3,600元、6,000元、8,000元を包む人が多いようです。

実は苦手な親戚付き合い

 春節の休みは、親戚一同が集まるだんらんのひとときです。同調査によると、親戚付き合いが苦手で、親戚が集まる食事会を避けているというサラリーパーソンは5割近くに上りました。

 親戚が苦手な理由は、「恋愛や結婚について聞かれるのが嫌」という回答が最多の52%。▽話題がない、49%▽仕事について聞かれるのが嫌、31%──と続きました。

 とはいえ、連休は待ち遠しいですね。どこに行っても混雑するので、早めに計画を立てることが肝心です。テレビの正月特番を見ながらの寝正月もいいですね。

 皆さま、新年恭喜(良いお年を、明けましておめでとうございます)! 

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