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「朝食は脳のエネルギーを補給する」と言われおり、かつて農業が盛んだった台湾では、朝食をしっかり食べて、1日のエネルギーを補う文化があります。
「ソトアサ族」が大多数
台湾には「早餐店」と呼ばれる朝食店が多く、外で朝食を食べる人、「ソトアサ族」が多いです。家で食べるとしても自分で作るのではなく、外で買って来ることが多いです。市場調査会社、波仕特線上市調網(ポルスター)が2011年に実施した調査によると、「必ず外で食べる」との回答は46.3%と大多数を占め、「必ず自分で作る」との回答はわずか10.3%でした。残りは外で買ったり、自分で作ったり日によって違うとの回答でした。
朝食1番人気は…
「今日は何を食べよう?」というのが毎朝の悩みという方も多いと思います。ポルスターが13年に実施した「台湾人の朝食調査」によると、よく食べる朝食トップは、欧米文化の影響からかサンドイッチやハンバーガーなどの「洋風朝食」を挙げた人が58.1%に上りました。台湾の街でよく見られる「美而美」のような朝食チェーン店は洋風朝食をメインに提供しています。
次に多かったのは「中華風朝食」で21.5%でした。豆乳、油條(台湾風揚げパン)、小籠包などが人気です。台北都市交通システム(MRT)善導寺駅近くの「阜杭豆漿(フーハン・ドゥジャン)」は午前5時から行列ができる人気店です。温めた豆乳にラー油などの調味料と青ネギや小エビを入れた「鹹豆漿」はお薦めの一品です。
その他台湾ならではの朝食といえば「お粥」ではないでしょうか。お粥は消化が良く、体も温まることから朝からお粥を食べる人も多いです。MRT大安駅と科技大楼駅にかけて、通称「お粥横丁」と呼ばれるエリアがあります。24時間営業のお粥屋が軒を連ねています。種類が豊富な小皿料理と一緒に食べて栄養バランスよい朝食を取りましょう。
各地のご当地朝食
その他、台南では虱目魚(サバヒー)のお粥やビーフン、牛肉スープがよく食べられています。お粥は油條と一緒に食べるのが特徴で、牛肉スープは新鮮な牛肉を使って、あっさり味のスープに仕上げています。
台中では焼きそばを食べる人も多いです。煮込んだ豚肉をかけただけで、他に具がないシンプルな味付けです。台中名産の「東泉」の辣椒醤(チリソース)をかけて食べるのが台中式です。
台湾の朝食文化は日本とずいぶん違いますね。外で食べる人が多く、職場で食べる人も少なくありません。朝食店は選択肢が多く、コンビニエンスストアのような便利さを持ち合わせています。皆さまもおいしい朝ご飯を食べて元気な1日を過ごしましょうね。
ワイズリサーチ
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