コラム マーケティング 台湾事情 作成日:2015年2月24日
台湾人研究所 台湾研究記事番号:T00055503
「FB」とは、交流サイトのフェイスブックの略語で、台湾では2008年ごろから流行、皆が使い始めました。13年8月に発表された台湾での利用状況によると、台湾の人口約2,335万人のうち42.83%に当たる約1,000万人が毎日フェイスブックを利用しており、利用率は世界1位でした。
確かに都市交通システム(MRT)に乗ると、フェイスブックを見ている人ばかり。台湾では特に、自分の現在地を記録する「チェックイン」機能がよく使われています。
チェックイン、空港が最多
オンライン調査のDaily Viewと資訊工業策進会(資策会)のSocial Event Radarが14年12月に発表した統計によると、14年に最も多くの人がフェイスブックのチェックイン機能を利用した場所は「桃園国際空港第2ターミナル」で198万9,458回でした。桃園空港の第1ターミナルは7位、台北松山空港は16位でした。旅行でよくチェックイン機能を使うようですね。
夜市(ナイトマーケット)での利用も多く、4位は台北市の「士林夜市」、5位は台南市の「花園夜市」でした。
ランク外ではありますが、チェックインが激増したスポットには有名な寺院の▽竹山紫南宮(南投県)▽北港朝天宮(雲林県)▽大甲鎮南宮(台中市)──がありました。「拝拝」(参拝)するときに、神様と一緒にチェックインというわけです。
ちなみに、香港ディズニーランドでチェックインが最も多い外国人は台湾人でした。海外でも忘れないのですね。
写真付きチェックインがヒット
レストランでおいしそうな料理が運ばれてきました。…あれ?食べないの?まず先に写真を撮る台湾人は少なくありません。日々の生活を写真で記録し、フェイスブックを通して友達にシェア(共有)する写真付きチェックインはとりわけ人気です。
これをビジネスチャンスとして目を付け、「チェックインクーポン」や「いいね!クーポン」を提供する店もたくさんあります。飲食業に限らず、美容室や観光スポットもフェイスブックページにチェックインしたり、「いいね!」を押せば、割引や特典がもらえるという仕組みです。
開放的な台湾人
日本人はプライバシーを重視するので、フェイスブックはちょっと怖いと感じるのではないでしょうか。フェイスブックがきっかけで、昔の友達と久しぶりに連絡が取れれば、確かにうれしいですが、知らないうちに見知らぬ人に自分のページを見られていることもあります。
一方、台湾人はあまり気にしないので、フェイスブックに熱中しています。皆さまの周りにもチェックインや写真付き投稿が好きな台湾人がいるのではないでしょうか。
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