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第116話 人事評価をkintoneで運用しましょう。(2回目)


コラム 経営 作成日:2025年7月1日

経営者が踏み出す”かんたんDX”

第116話 人事評価をkintoneで運用しましょう。(2回目)

記事番号:T00122582

〜AI活用で経営はここまで変わる〜

「現地法人における生成AI活用術」

開催日:7月17日(木)13:30~16:30

https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/122303.html

 

■熟考

 先輩の白河総経理から課せられたテーマ「駐在期間に何を成し遂げたいか?」に「人事制度の構築」を掲げた発芝総経理でしたが、人事コンサルタントに「目的」を尋ねられて「人事制度を作ること」が目的になっていることに気づき見直すことになりました。

 そこで白河総経理とも十分にディスカッションをおこないました。

 発芝は会社の永続的な成長のためにどのような組織を目指したいのか、そのために必要な人材の役割と能力といった理想を細やかに話ました。

 白河総経理からのアドバイスです。

白河「理想は良くわかりました。その理想に近づくためには幾つもの問題点をクリアする必要がありますが、問題点は見えてますか?」

発芝「う~ん」

 おでこにシワを寄せると「そうですね」と言いました。続けて「どのような方法が短期間に問題点を見つけ出すのに有効でしょうか?」と質問を投げかけました。

■モラールサーベイ

白河「正攻法でゆくならば現状を知ることでしょうな」

発芝「なるほどですね」

 問題解決には、現状と理想のギャップを見つけて埋める解決策を検討します。

白河「良い方法があります。モラールサーベイという手法はどうかな」

発芝「もらうサービス??」

 目がきょとんとしています。

白河「モラールサーベイ、日本語で言えば社員の意識調査のこと。社員を対象として、組織や職場管理に関する満足度や問題意識を科学的に調査分析する手法ですな。幹部社員との面談による調査も盛り込むと鮮度の高い社内情報が得られます。また、他の日系企業のサーベイ結果と自社の結果とを比較することもできるよ」

 発芝は科学的に調査分析という所に惹かれて「それやりましょう」と言い切りました。

■理想像

 さらに時間をかけて検討を積み重ねると人事制度という手段を介して実現したい理想像をしっかりと描き出しました。

白河「これで決まりですな」

発芝「はい、これなら自身を持って人事制度構築をおこなえます」

 白河総経理は日本本社向けに作成した稟議書を見直しながら「この内容ならば本社も納得させられるでしょう」と励ましてくれました。

 忘れていた時間を時計で確認すると20時を過ぎていました。

白河「では、前祝いといきますか!」

 何が前祝いだかはさておいて、二人は蒸し暑さの冷めやらぬ街路へと出てゆきました。

宇都宮武則

宇都宮武則

ワイズコンサルティング社システム室長兼ワイズシステム社チーフシステムエンジニア

 前職ではIT企業の副総経理を努め、50社以上のシステム構築に携わる。2015年よりワイズコンサルティングに入社し、社内ではITに関するドラえもんと呼ばれている。クライアントのIT課題に豊富な経験を活かしたソリューションを提案している。SAP HANA導入コンサルから、リーズナブルなシステム化までクライアントの要望に対応が可能。(言語)日本語◎・中国語△

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