ワイズコンサルティング・グループ

記事番号：T00121914

【６月18日　中国語・無料開催】

kintoneで実現　”業務の３大無駄”一気に解消　WEBセミナー

中国語：https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/121519.html

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■時間を大切に

　台北郊外の台湾式居酒屋「超鮮百元快炒」店にて、昨年4月から赴任している発芝総経理と中郡総経理に合流した駐在4年目の白河総経理の巨体が背もたれのない丸椅子から大きくはみ出しています。見かねた店員が大きめの四角い椅子を持ってきてくれました。先ほど白河総経理が注文した料理が次々と運ばれてくると小さなテーブルが満杯となりました。

白河「君たちの駐在期間は何年だい？」

発芝「前任者を見るとだいたい3～4年のようです」

中郡「私も同じくらいだと」

　片っ端から料理を取り皿に移しながら「そりゃあ、てえへん（大変）だ。3年なんかあっちゅう間よお」と白河は自分のことを振り返りつつ言いました。

白河「では次の質問、駐在期間に成し遂げたいことは何かな？」

発芝「本社から言われている利益増加のために、ぼくができるのは販売経路の拡大かな～」。

中郡「本社が計画した前年比5％成長？」

白河「それは勿論大事なミッションだけど、何て言うかなあ、駐在中にこれは実現したいなってコトはないのかい？」

　二人とも目線を宙に漂わせながら考えます。

　白河総経理は、またビールを1本空けると自分の経験談を話しはじめました。

■何を成し遂げるか？

白河「自分は経営塾基本編で学んでいた駐在2年目のときに8カ月掛けて人事制度を作りあげました。人事の”じ”の字もわからない所から始めました」。

発芝「白河さんは努力家で勉強熱心ですからね」。

白河「経営者として人財育成に投資することを学んだのです」。

発芝「投資ですか？」

白河「経営者の大きな武器は投資できることです。3～4年はあっという間。自分（総経理）にはその権限があることを知ったのさ」続けます。

　「人事コンサルタントに協力して貰い二人三脚で作った人事制度は、コンサルタントから自分が会社をどうしたいかを問われ、自分の社員育成への強い想いが詰まったものになったよ」と自慢げに言いました。

発芝「なるほど、部下に仕事を命ずる経験はありますが、外部の力を借りる発想はありませんでした」。

中郡「”投資”ですね、管理者と経営者の大きな違いだ」と頷きました。

発芝「そうか、ぼく自身が出来ることだけで考えていたから発想が広がらなかったんだ。先に成し遂げたいコトを決めて、それに必要な資源を揃えてゆけば良いのか」少し悟った様子です。

　発芝総経理の足元のトレイは2つになりビールの空ビンは7本たまりました。