記事番号:T00121384
■監査当日
到着した御一行は車を降りると北条董事長を先頭に6名がボーリングのピンのように三角形に並んで歩いてきます。
大会議室の扉が閉まり監査開始です。前後のグループに別れました。前方は財務監査、本社財務部長と部下2名、そして管理部長と財務課長。後方はコンプライアンス監査、北条董事長と本社役員、そして南総経理と総務課長。
昨年ある海外拠点で購買担当者による親族企業との癒着が発覚したため、今年はコンプライアンス面が重視されました。取引が一企業に集中していないか、相見積もりは取られているか、取引先から個人への物品や金銭のやりとり、若しくは必要以上の接待を受けていないか。
コンプライアンスの調査よりも南には財務監査が気が気でなりません。何か不手際が見つかれば直ぐに呼び出される覚悟でおりました。幸いなことに南の心配は当たらず、事前準備が功を奏して17~19日の魔の三日間を乗り切りました。週明けの中間報告を待つ身です。
総務課長は「本日は社内懇親会をご用意しております」とお伝えしました。移動の車を待つ間、董事長と本社役員はゴルフの素振りの格好で懇談しています。
■4月20日ゴルフコンペ
翌朝、御一行をお迎えに行きゴルフ場へ着くと既に取引先企業の方々が身体を温めていました。総勢30名のゴルフコンペは薄曇りのコンディションです。
プレイ中、御一行が中国語の出来ないことは心配に及びませんでした。英語混じりの日本語とボディランゲージでコミュニケーションされています。
ゴルフが終わり食事会兼表彰式が始まりました。北条董事長と管理部長が座る台湾企業のテーブルでは”乾杯”の連呼が聞こえて大変な盛り上がりようです。
一方、南総経理の日本人テーブルでは、南が監査の苦労話をすると皆の共感を得ましたが、ある総経理が言いました。「我が社はどうということはないですよ」。
南が興味深く話を聞くとデジタル化のおかげだと話されました。その話には他の方々も興味を持たれ、短期間で導入ができるkintoneの話を詳しく聞くことができました。
■23日最終報告
月曜日朝には中間報告がなされて足りない資料が用意され残りの監査が続けられました。不備の見つかった資料には理由を記入させて北条董事長がサインしました。
23日の最終報告では改善を指摘された項目は昨年の半分以下でした。
翌日、御一行を無事に桃園空港までお送りすると、南はkintone(キントーン)をWEBで検索しました。その後ホームページから弊社へお問い合わせがございました。
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宇都宮武則
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