第10回 台湾は「超」高学歴社会


コラム 台湾事情 作成日:2010年7月6日

台湾人研究所 台湾研究

第10回 台湾は「超」高学歴社会

記事番号:T00023825

 
 「あの時こうしておけばよかった」と思うことが、誰でも人生において一つや二つあるでしょう。今回は台湾人が生活の中で後悔していることについてご紹介します。

 2010年6月にYahoo!民調中心によって「日ごろ、最もよく後悔していること」というテーマで実施された調査によると、「勉強をしっかりやってこなかった」が14.4%を占め、1位でした。続く2位は「衝動的にかんしゃくを起こした」で、12.2%を占めました。1位の「勉強をしっかりやってこなかった」ですが、台湾では日本以上に学歴を重視するためこのような結果となったのでしょう。また、ランキング外となりましたが、6位には「間違った学科を選んでしまった」がランクインし、7.5%を占めています。台湾には勉学に関することでやり直したいと思っている人が少なくないようですね。
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100%近い高卒進学率

 台湾は世界の中でも「超」がつくほどの高学歴社会といわれています。教育部統計処のデータによると、09年の高校卒業者の進学率はなんと95.56%に上り、100%近い高校生が卒業後、大学または専門学校に進学しています。さらに大学卒業後は修士・博士課程に進む人や海外に留学する人も多く、高学歴の人があふれています。

 家庭も教育熱心で、学生が補修班(学習塾)に通うことは一般的です。町中でも補修班の看板が至る所に見られ、台湾で幅広く受け入れられていることが分かります。近年では小学生のころから補修班に通わされたり、幼児のころから英才教育を受けさせたりすることもまれではありません。

 台湾では孔子の「万般皆下品 唯有読書高」(世の中のすべての物は低俗で、高尚なのは学問だけ)という考えが、特に年配の方から今の若者の親世代にはまだ残っているようです。この考えは高い教育を受けた人の方がよい仕事に就けるという意味合いにも取れ、子供がよりよい仕事に就けるように「有名大学に入学させたい」、「高い学歴を持たせたい」と強く願う家庭が多いようです。

職場は学歴重視ではない!?

 しかし、実際に学歴が職場で重要視されているかと言えば、そうでもないようです。10年5月に実施された104市調中心の調査によると、7割以上の台湾人が「高学歴=高収入」とは思っていないようです。初任給に関してはやはり学歴の影響がみられるのは確かですが、実際に職場で重宝されるのはむしろ「スキルがある」や、「学習意欲がある」といった人材のようです。学歴は確かに個人のステータスとしては一種の優位点になり得ますが、仕事で成功するにはそれだけでは足りないようです。専門性を磨き、謙虚に周りから学習することが大事ということでしょう。


ワイズリサーチ 嵐来未

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