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今年も既に5カ月近くが過ぎましたが、皆さまは「今年はこれをやっておきたい!」という夢はありませんか。今回のコラムでは「台湾人サラリーマンの2010年の夢」についてご紹介したいと思います。
「104人力銀行」が4月に実施した調査によると、今年台湾人サラリーマンの夢として1位に選ばれたのは、なんと「より良い仕事に転職する」で、47.91%の回答を得ました。現在の仕事に満足していない人が多いということなのでしょうか、しかし5割近くに上るとは驚きです。続いて2位には「100万元貯める」、3位には「家を買う」がランクインしました。
なんとも現実的な回答が上位を独占しましたが、1位の「転職」の動機はお給料が少ないことにあるのだとか…。不況が心に残した影響が大きかったのでしょうか、「お金」に関する夢が上位2位を占める結果となっています。
転職はステップアップのチャンス
台湾では全体的に職を変えることに対してあまり抵抗がなく、むしろチャンスと感じている人が多いような気がします。台湾では長く同じ会社にいるよりも、新しい会社に転職した方が給与の上昇率が高いことが一般的です。そのため、今の会社での経験を次へのステップアップにするという人が多くいるようです。特に新卒者の初任給は低いため、入社後しばらく経験を積むと転職し、なかなか最初の会社に定着しにくい傾向があります。
さらに、日本のように終身雇用といった慣行がなく、老板(社長)の裁量権が大きいため、入社したからといってその会社にずっといられるという保障はありません。それゆえ「会社のため」という発想はあまりなく、いかに自分の能力を磨き、より良い仕事を得ることが重要と考える人が少なくないようです。
さて、他にも3位の「家を買う」ですが、結婚すれば家を持つ必要があるという昔からの観念があり、また家を持つことは成功のステータスであるため、上位にランクインしたと考えられます。また5位の「創業して老板になる」に関しても「成功」という観点から、台湾人サラリーマンの願望を表しているのでしょう。
シビアな夢ばかりが目に付きますが、個人的には6位の「ダイエット成功」が気になります。これは多くの女性にとって永遠の夢と言えます。ただ、夢が現実になる道のりは遠く、今年と言わず毎年この夢を見ている気がします。ダイエット成功に限らず夢を現実にするには日々精進しなければということですね…(苦笑)。
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