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第3回 台湾版:こんな上司は嫌われる!


コラム 台湾事情 作成日:2010年3月23日

台湾人研究所 台湾研究

第3回 台湾版:こんな上司は嫌われる!

記事番号:T00021645

 
 会社で過ごす時間は1日の大半を占めるため、職場での人間関係の良し悪しは重要な問題だといえます。特に上司と部下は仕事で密接に関わるため、良い関係を保ちたいですね。さて、今回は表題の通り「こんな上司は嫌われる」ランキングをご紹介し、この調査から台湾人部下はどのような上司に不満を持ってしまうのか研究したいと思います。

 2010年3月に台湾ヤフーニュースが実施した調査によると「自分の功績を横取りし、失敗を押しつける上司」が最も嫌われるという結果になりました。さらに「自分では何もできないのに口だけは出す上司」が2位にランクインしています。3位以下にも、「一緒に働くのはちょっとツライ」という上司像が並んでいますが、全体的な傾向を見てみると、部下を正当に扱わない・評価しない、あるいは仕事を任せないというような上司が台湾人部下には特に慕われないようです。

 逆に言えば、台湾人従業員は仕事にある程度裁量権を与えてくれ、なおかつ成果をきちんと評価をしてくれる上司を望んでいる傾向があるともいえます。

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嫌われる上司像は日台共通?

 この「嫌われる上司像」ですが、日本でも08年にgooビジネスランキングにより「こんな上司にはついていけないランキング」と題して調査が実施されました。同ランキングでの1位は「部下の評価に好き嫌いが入る」で、続く2位は「自分の間違いを認めない」、3位は「失敗の責任を取らない」という結果になっています。無責任で公平な評価をしない上司は日台共通で特に敬遠されるという結果になっています。

 さて、面白い違いがでたのはここからです。日本のランキングでは「気分屋」、「人の話を聞かない」、「忙しいとイライラする」など上司の感情面、性格面を重視する結果が続いており、場の雰囲気や協調性を重視する日本人らしい結果になっているといえます。

 一方、台湾でも確かに上司の感情面、性格面を重視する傾向もありますが、それよりも日本のランキングには見られなかった「自分の仕事に干渉する上司を嫌がる」傾向がある点で大きく異なっています。台湾は独立心が旺盛な人が多く、また「好面子」といってメンツを重視する文化があるため、上から細かく管理されることをあまり好まないのでしょう。

 上司が部下に好まれるよう過度に努力する必要はない思いますが、みなさんも部下との良い関係作りにこのランキングを参考にしてみてはいかがでしょうか。

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