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第2回 結婚式にちなんだ「愛」のゲーム


コラム 台湾事情 作成日:2010年3月11日

台湾人研究所 台湾研究

第2回 結婚式にちなんだ「愛」のゲーム

記事番号:T00021408

 
 台湾では「閙洞房」と言って、結婚式の後に仲の良い友人たちが新郎・新婦の部屋へ押し掛け、夜中まで騒ぐという風習があります。日本で言うと2次会みたいなものでしょうか。今回はそこで行われる新郎・新婦の「愛」のゲームランキングについてご紹介したいと思います。

 台湾でオンラインサーベイを行っている波仕特科技(Pollster Technology Marketing Ltd.)が今月実施した調査では、「閙洞房」と聞いて連想するゲームのランキングで「愛的軟糖」が41.63%を占め1位に選ばれました。このゲームは新郎から新婦へあめ玉を口移しで食べさせるというもので、閙洞房の時だけでなく結婚式の本番でもよく見られ、台湾で人気のあるゲームだといえます。続いて34.32%を占めて2位にランクインしたのは「旧愛重演」で、新郎にみんなの前でプロポーズを再現させるというものです。さすがに結婚にちなんだゲームなだけに上位ランキングは「お熱い」ものとなっています。

受け継がれる友人思いの風習

 この閙洞房でのゲームは、もちろんほほ笑ましいものだけではありません。3位にランクインした「春泥護花」では新郎が制限時間内にきちんと新婦を着替えさせられなければ、お酒を3杯飲ませられるというお約束の罰ゲームがあったり、5位の「要你好看」に至っては新郎が新婦の下着の色を当てた場合はなんと新婦はみんなに下着を少し見せなければならないそうです。同ランキング4位の新婦の靴を杯に新郎がお酒を飲むという「高跟杯酒」は、愛の深さを測るためだといわれていますが、個人的には罰ゲーム以外の何者でもないような気がします。

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 さて、閙洞房の由来ですが、一説では友人たちが新婦が寂しがっているのではないかと心配して集まるようになったことが始まりといわれています。またほかの説では、キツネやタヌキの類が災いをもたらすのを恐れ、友人たちで新郎・新婦の部屋を明るくにぎやかにし、邪気払いを行ったことに始まるともいわれています。

 これらの説によると、閙洞房は友人を思う暖かい心から生まれたもののようです。現代でも閙洞房の風習が受け継がれているのは、このような人情味豊かな心が台湾の方々の根底にあるからなのでしょう。また、閙洞房で行われるゲームもノリが良く、場を盛り上げる要素がたくさん含まれているものが多く、この点ではもともとの「新郎・新婦の部屋を明るくにぎやかにする」という役割を果たしているようですね。ただ、中には行き過ぎると「ノリが良い」から「タチが悪い」に変わってしまうゲームもあるような気もしますが...

 ちなみに、わたしの台湾での結婚式でも、悪酔いした主人の友人たちが「閙洞房」のため式後に部屋へ押し掛けてきました。その時に「高跟杯酒」をするように迫ってきたのですが、ついつい「やめてよー!靴が汚れちゃうじゃん!」と叫んでしまったのは、やはりわたしが日本人だからでしょうか。とにかく、主人をかばうより先に靴の心配をしてしまった薄情な自分があらわになった瞬間でもありました^^:

●参考サイト
Pollster 波仕特線上市調:
近七成國人訂婚喜餅禮盒選擇西式餅乾
http://www.pollster.com.tw/Aboutlook/lookview_item.aspx?ms_sn=871

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