第1回  SNSは「開放さ」に人気


コラム 台湾事情 作成日:2010年2月25日

台湾人研究所 台湾研究

第1回  SNSは「開放さ」に人気

記事番号:T00021121

 
 皆さんは「台湾は日本と似ているけれど、やはり違う」と思ったことはありませんか。今回から始まる新コラム「台湾人研究所~ワイズリサーチの何でもランキング~」では、企業・政府機関の公開資料や独自調査によるランキング情報を通じて、台湾人の嗜好(しこう)や行動様式を探り、台湾社会や経済への理解を深めていきます。第1回のテーマは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」です。

携帯電話からの利用増える

 ノルウェーのウェブブラウザの開発会社、オペラ・ソフトウエア(Opera Software ASA)が2009年12月発表した、同社提供による携帯電話用ウェブブラウザ、Opera Miniの使用状況調査によると、台湾のユーザーによる携帯電話を利用したインターネットアクセスは09年、174%増加し、ユニークユーザー数は92%増加しました。アクセス先で最も多いのはグーグルやヤフーの検索サイトですが、3位に無名小站、4位にフェイスブックと、SNSが上位にランクインしています。

 SNSは人と人との交流を促進・サポートするコミュニティ型のウェブサイトで、ちなみに無名小站は台湾発では最大のSNSです。米国発のフェイスブックは、昨年1年で携帯電話からのユニークユーザー数が12倍にも増え、成長率ナンバーワンとなりました。また、7位に入った時系列形式のSNS、Plurkもユニークユーザー数が前年比6倍となるなど、SNSは利用者が急増していることがうかがえます。
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フェイスブックユーザー、日本の36倍

 台湾と日本のSNS利用状況を比べてみると、台湾ではフェイスブックユーザーが非常に多いのが特徴です。04年に米国で学生向けの情報交換サイトとして立ち上げられたフェイスブックは、今では総ユーザー数3億人を超える世界最大規模のSNSとなりました。フェイスブックの利用状況を調査するCheckFacebook.comによると台湾の直近のユーザー数は506万3,480人で、オンラインユーザー全体の約30%に上るとのことです。昨年9月には、ユーザー数の週間成長率が世界一の26.69%を記録し、直近では7.82%まで落ちていますが、それでも世界5位の高成長率です。これに対し日本のユーザー数は現在77万260人、オンラインユーザーの1%以下で、総人口に占めるユーザー数割合をみた場合、台湾は日本の36倍以上に上るほどの差があります。ちなみに日本のSNSはミクシィ(mixi)の独壇場で、ユーザー数は約1,800万人となっています。

 フェイスブックとミクシィは、同じSNSでもその性格は大きく異なります。フェイスブックはアカウントの作成は自由で、誰でも気軽に参加できます。また、実名での登録を基本としていることや、自分のスペース内での会話が第三者からも閲覧できるなど、個人の情報が非常にオープンになっています。一方ミクシィは、既存会員からの招待を受けて初めてアカウント登録が可能となります。さらに、ニックネームの使用により匿名性を保てる、情報の公開先が選択できるなど、自分の友人・知人間の交流が中心で他者をあまり寄せ付けない仕組みになっています。

 台湾人は日本人と比べてオープンな性格の人が多く、他者とのコミュニケーション能力に長けていると感じていますが、フェイスブックのような公開性の高いSNSが広く浸透しているのはこうした国民性が理由の一つではないでしょうか。反面、日本でミクシィのような閉鎖的なSNSが好まれているのは、人見知りする人の多い国民性の反映かもしれず、興味深い違いといえそうですね。

●参考サイト
Opera手機上網報告:打敗Google, Yahoo, Facebook, Plurk成台灣手機上網族的最愛
http://sinwen.com/?p=4620

「今が旬!~フェイスブックのスモールゲーム~」(09年8月28日付「陳小姐的のトレンド情報」)
http://www.ys-consulting.com.tw/column/index.php?action=1&tno=17546


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