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第8回 外食文化と現代病


コラム 台湾事情 作成日:2010年6月1日

台湾人研究所 台湾研究

第8回 外食文化と現代病

記事番号:T00023083

 
 台湾では屋台や小吃(台湾式軽食)店などが数多く存在し、価格が安く手ごろなため外食文化が定着しています。さらには「早餐店(朝ご飯屋さん)」などと呼ばれるお店も多く、朝の職場では早餐店で買った朝食をデスクでほおばる従業員をよく見かけます。さて、今回は台湾人サラリーマンの外食習慣と現代病についてご紹介します。

 104市調中心が先月、25~45歳の台湾人サラリーマンを対象に実施した調査によると、38%の人が1日のうち2食を、26%の人が3食以上を外食で済ませていることが分かりました。一人暮らしの人は、仕事が終わって疲れているのに、帰宅後自炊しようという気はなかなか起きないもの。台湾では屋台へ行けば100元以下で手軽に食事でき、ついつい外食にしようという気になるのも分かります。ただ、外食ではなかなか栄養のバランスが取れず、健康の心配をする人も多いようで、同調査によると、台湾人サラリーマンの約9割もの人が自身の健康を心配しているそうです。

9割が健康に懸念

 外食ばかりでは、やはり塩分、脂肪分、カロリーなどを過剰に摂取してしまいがちになります。台湾人サラリーマンが悩む現代病のランキングをみても、そうした偏った食生活に起因する生活習慣病がずらりと並んでいます。特に体脂肪率の高さや高コレステロール、高血圧などはその主な例といえるでしょう。
 
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 台湾では働く女性が多く、結婚しても共働きというケースも多いため、夫婦ともに夜は外食で済ますことは普通に見られます。また35歳以下の若者層に特に外食族が多く、若者層の自炊離れとともに、外食族の割合は今後も増加すると言われています。さらに、キッチンが付いていないマンション・アパートの物件も多く、自宅で自炊できないこともよくあるのだとか…。

 従業員の健康状態は会社にとっても重要な問題です。とはいっても、従業員の私生活に干渉はできませんので、会社としてできることといえば、義務規定である健康診断を実施し、当事者に健康管理を促すことでしょう。弊社では毎年8月ごろに健康診断を実施しています。私も日本にいたころは自炊をしていたのですが、台湾では安さを理由についつい外で買って済ますことが多くなっていて、健康診断が少し怖く感じる今日このごろです。

●参考サイト:健康診断は福利か義務か?
 
http://www.ys-consulting.com.tw/search/index.php?action=1&tno=16897&query=%8C%92%8DN%90f%92f
 
ワイズリサーチ 嵐来未

台湾人研究所台湾研究

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