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街角で「素食」と書かれた看板をよく見かけまりませんか?「素食」とはベジタリアンフードのことで、「三厭」(牛肉や豚肉、鶏肉、魚介類)、「五葷」(ネギ類、ニンニク、ニラ、ラッキョウ、アサツキ)を用いない料理のことを指しています。
台湾のベジタリアン人口は約200万人。総人口の10%にも上り、アジアではインドに続いて2番目に多いのだそうです。また、台湾ではベジタリアンでない人も素食を食べる機会が多く、老若男女問わず広く受け入れられています。
「信仰のため」が1位
さて、台湾人が「素食を食べる理由」ですが、波仕特線上市調の調査によると41.2%もの人が「信仰する宗教のため」と回答しています。続いて「健康のため」が20.9%、「生活習慣・習俗」という人が18.2%でした。
台湾は道教、儒教に並び仏教を信仰する多く、敬けんな仏教徒は殺生を避けるため素食しか食べません。また同じ仏教徒でも、お参りの習慣がある旧暦の1日、15日や四十九日の法要など特定の日のみ素食を食べるという人も多いようです。
ただ最近では、特に若年層で信仰心の希薄化が進み、こうした宗教上の理由というよりも健康やダイエットのために素食を取るという人が増加してきています。
「願掛け」でベジタリアンに
素食を食べる理由として一風変わっているのが、4位にランクインした「願掛け」です。私の台湾人の友人も、大学の卒業が危ぶまれた際、「テストの結果が出るまで素食しか食べない」と宣言していました。その後、無事卒業できたのは素食のおかげかどうかは定かではありませんが、願掛けのために期間限定でベジタリアンになる人も少数派ながらいるようです。
「肉もどき」の食材も
台湾で素食が広く親しまれている理由の一つとして、日本の精進料理のような質素なイメージの食事ではなく、種類も味付けも豊富であることがあります。湯葉(ゆば)やエリンギなどを肉や魚と同じように見せて作った料理も多く、あまりベジタリアンフードを食べているような感覚はありません。
一見すると肉のように加工した食材を使ったギョウザや北京ダックといったおなじみの料理も提供されており、「野菜だけでは物足らない」という人もそれほど抵抗なく素食を食べることができます。
また素食は肥満や高血圧といった生活習慣病を防いだり、美容にもよいと言われており、上手に取ると効果的です。
弊社でもよくお昼に素食を食べることがあります。理由はお店が会社から近いからなのですが、それでも素食を食べると健康になったような気がします。皆さまも健康が気になる方は、意外においしい台湾の素食を召し上がってみるのもいいかもしれませんね。
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