記事番号:T00123282
8月11日開催
kintoneアプリ作成習得ワークショップ(中国語)
日本語版:https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/122900.html
中国語版:https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/122902.html
■賃金格差?
発芝総経理は声を抑えながら「年功序列の特異な給与体系ですか?」
コンサルタント「はい、こちらの分布図をご覧ください」
モニターへ映し出された資料を指し示しました。社歴の長い高齢社員ほど給与が高い傾向が現れています。更には、こんな現象も、年齢と役職別の平均給与額に着目しますと、40歳以上、55歳未満の課長クラスの平均額は部長クラスの平均額より2割程度少ないのですが、55歳以上の課長クラスの平均額は、部長クラスの平均額を1割以上も上回っています。
発芝総経理「なるほど、毎年ベースアップと称して基本給部分を一律のパーセンテージで上げてきた結果がこれですか」
自分が赴任する遥か昔から続けられていたことでしたので、このように答えるしかありませんでした。
「次に」と、コンサルタントから説明があったのは、30~40代の賃金が伸び悩んでいる状況でした。
発芝総経理は「このあたりは離職者も多いのが課題なのです。正直な話」と前置きし、「この年代は專門業務にも十分に精通しており仕事を安心して任せられるので辞められると大きな痛手です」。
賃金分析により様々な理由で賃金格差が生まれていることがわかりました。
コンサルタント「同じ現象は他社様でも見受けられることがあります。例えば、こちらのA社さんでは…」役職の昇格ルートを単線式から複線式へ切り替えた事例を紹介されました。
■他社比較?
肝いりでお願いしていた「賃金水準の調査」の結果も出ました。管理部長や幹部から言われた他社に較べて給与水準が低いのではないか?の答えを知りたかったのです。
コンサルタント「結論から申しますと…」
発芝総経理は、何かの授賞式で入賞者として自分が呼ばれるときのようなドキドキ感でした。モニターへ映し出されたグラフは、見たことのない縦長の長方形でした。そこには「四分位」「中央値」と記載されていました。
コンサルタント「業界での給与水準は、年齢別比較では20代では中央値よりやや高めですが30代を超えると低め」。それから「ここ注目ください、一般職の50歳以上に関しては、中央値よりも大きく高めと出ています。年功序列傾向がこのグラフにも現れています」。
発芝総経理は次に役職別比較を見ると「課長以上では全般的に高めですね」。
更に比較対象を日本企業だけ、台湾企業だけに絞った説明もしてくれました。
■賃金制度の是正
発芝総経理は決断しました。「賃金制度も見直して頂きたいです」。
人事制度構築は「資格制度」「評価制度」「教育制度」「賃金制度」の4つの柱とすることに決まりました。
宇都宮武則
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722