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第7回 経営資源の分配 その7


コラム 経営 作成日:2007年9月13日

第7回 経営資源の分配 その7

記事番号:T00002633


●前回のあらすじ

 PPMの左下は市場が成熟(成長率が低い)している部分を示すので、相対市場シェア2倍を確保していることは重要な意味を持っています。

 反対に左上は、市場成長率が高く市場の成長期を意味し、自他ともにシェア確保のチャンスがあるので、相対市場シェア2倍を確保したとしても安心できないポジションといえます。

● 先週のなぞなぞ

 PPMマトリクスでは(1)市場成長率(2)相対市場シェアを物差しとして、各事業(製品)のポジショニングを表します。

 この2次元のマトリクスに「各事業の売上高」を盛り込みたいのですが、どのように表せば良いでしょうか?

●第3の指標を2次元でどう表すか?

 PPMを考えた人の素晴らしいところは、2次元のマトリクスで、(1)市場成長率、(2)相対市場シェア、(3)各事業部の売上高という3つの指標を表現しているところにあります。

 それでは3番目の指標である「各事業部の売上高」はどう表すかといいますと、「円にして表す」のです。

 各事業(製品)のボリューム(売上高)を比較することによって、経営資源分配の意思決定を行うわけです。

 それでPPMでは円の面積比を売上高に比例するように作成する必要があります。
 
 どうすれば売上高の比が円の面積比になるかは、下の表をご覧ください。
T000026331

 
 C事業部(=10億円)の半径を1とすると、B事業部は20億円と2倍の売り上げがあるので、半径は、√2=1.4となります。

 同様に、A事業部は4倍の売り上げがあるので、半径は、√4=2となります。

 う~ん、これを考えた人は天才ですね!

●ポートファリオの完成

 マトリックス上の相対市場シェア×市場占有率の位置する場所へ、先ほど計算した半径を使い円を書き込みます。

 すると以下のような図となり、見事ポートフォリオ・チャートは完成します。
T000026332

  
 うちの社長にバレると「頭を使っていない!」と怒られるので内証ですが、実は、私は計算が苦手なので、以前社長の作った計算式の入ったエクセルを勝手にコピーして、使っています。 (^_^;)
 
 円の面積まで自動計算なのでラクチンラクチン♪

●今週のなぞなぞ

 ポートフォリオ・チャートは無事に完成しましたが、ではどうやって使ったら良いのでしょうか?

 先ずは上のポートフォリオ・チャートのような会社があったとして、「この会社はどのような状態なのか」を読み取ってみてください。

ワイズコンサルティング 手塚理奈子

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