第1回 小規模企業の義務


コラム 経営 2007年10月29日

ワイズの経営塾 小規模事業成長編

第1回 小規模企業の義務

記事番号:T00003398


●小規模事業経営の難しさ

 「規模の大きな企業を経営しているので、規模の小さい企業の経営は簡単」と思っていらっしゃいませんか?

 規模の大きな企業経営の難しさと、小規模企業の経営の難しさは違うところにあります。

 ある程度の規模のある企業の経営は、突きつめると「経営資源をいかに有効に活用するか」です。

 それに対し小規模企業の場合は、「いかに経営資源をつくり上げるか」になります。つまり同じ「経営」でも、やり方が全く違うのです。

 私は「創業社長」になることを志し、生の経営を勉強したくて経営コンサルティングファームに入社しました。しかし、実際に起業してみると、コンサルティングファームで学んだり経験したことはほとんど役に立たないと気付き、「あぜん」としました。

 なぜならファームにコンサルティングを依頼できるクライアントは皆そこそこの規模のある企業ですし、ファームのノウハウもそのような企業向けのノウハウしかなかったのです。

 経営を学んだつもりで起業した私が苦労したことは、ご想像のとおりです。しかし、小規模事業というのは、「経営のコツ」さえ押さえれば大きな可能性を秘めています。

●小規模事業はチャンスがいっぱい

 わが社は10年間で売り上げが14倍超に成長しています。しかもこの数字はブレーキを思いっきり踏んでいる状態で成長している数字なのです。

 「10年間で14倍」と聞くと素晴らしい数字に聞こえますが、年平均に直すと「毎年平均35%」程度です。

 売上規模が大きな企業でしたら年5~10%の成長でもよいでしょうが、小規模企業の5~10%は「成長していない」、あるいは「将来性がない」と同義語です。

 なぜならば、企業経営の最終目的は利益を創造すること、つまり投資効率を上げることだからです。

 1,000億円の資金を年間10%増やすのは大変ですが、100万円を年10%増やす方法はたくさん思い付きます。

 つまり、「小さな投資には高いリターン」が求められるのは当然なのです。

 ですから本社の経営計画では10%の伸びでしたら、小規模企業である台湾法人では20~30%以上成長していてやっとノルマを果たしていると言えるのです。

 「企業規模が大きな本社で成長率は10%なのだから、規模の小さな台湾法人は1%でよい」というわけにはいかないのですね。

 今回のコラムでは「経営資源が少ない状態で、どうやって高い成長を実現し続けるか」を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

●小規模企業成長の原則

「小規模企業には、高い成長率が義務づけられている」

ワイズコンサルティング 吉本康志

ワイズの経営塾小規模事業成長編

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