第1回 癒やしのグアバジュース


コラム 台湾事情 作成日:2016年10月13日

黄小姐の台湾トレンド情報

第1回 癒やしのグアバジュース

記事番号:T00066867

 初めまして、ワイズコンサルティング・リサーチ部の黄育慧です。東京に留学したことがあり、日本の美食と文化が大好きです。台湾に帰ってからは観光地の街づくりプロジェクトに4年間携わったため、台湾の観光情報と流行事情にとても関心があります。現在は、台湾の産業動向と市場トレンド情報を毎日収集・分析しており、本格的なリサーチャーを目指しています。今後、最新の台湾トレンド情報を皆さまに提供できるよう頑張ります。

 さて、台湾を代表するドリンクといえば、皆さんはどんなものを思い浮かべますか?「タピオカミルクティー」を連想される方は多いと思いますが、今年台湾では「グアバジュース」のブームが起きています。

/date/2016/10/13/20trend_2.jpg左はグアバだけのジュース、右はグアバとドラゴンフルーツのミックスです

 グアバは緑色の皮、白い果肉の卵形で、気候が温暖な地域で採れます。台湾では普段からよく食べる、国民的な果物として親しまれています。栄養価値は意外に高く、ビタミンCはレモンの3倍、みかんの2.6倍もあります。食物繊維をたっぷり含んでカロリーも100グラム当たり39カロリーと低く、少しの摂取で満腹感を得らえるのでダイエットにも役立ちます。

 食感はしゃきしゃきとした歯ざわりで、すっきりした酸味があり、ほんのり甘いのが特徴です。ジュースにすると、トロっとした喉越しで、爽やかな香りが口いっぱいに広がります。

スタイリッシュなペットボトル

 今年4月、桃園市中壢区に「グアバジュース」というドリンクスタンド(テイクアウト飲料チェーン店)が登場しました。台湾のドリンクスタンドでは、紙またはプラスチックのカップでドリンクを提供するのが一般的ですが、同店では黒いキャップが付いた細長い円筒形のスタイリッシュなペットボトルを採用しています。グアバと他のフルーツのミックスジュースが中心で、ペットボトルは下半分がグアバの緑色、上半分はドラゴンフルーツの紫色など目を引く2色使いとなっています。現在、グアバをベースにドラゴンフルーツ、オレンジ、レモン、パッションフルーツ、キウイなど9品目があります。従来のミックスフレッシュジュースと異なる、果物の色のグラデーションが人気を呼んだ理由の一つです。

 創業者の林木鴻氏はドリンクスタンドを10年間運営した経験を持ち、単なる普通のフレッシュジュースでは、消費者の購入意欲を刺激し得ないと考えました。このため、1年間かけて数十種類のフルーツを試し、味だけではなく色でもインパクトを与えようとアイデアをひねり、ようやくグアバとドラゴンフルーツのミックスジュースを誕生させたのです。

88店が目標

 店舗の1日当たりの最高販売数は5,000本。購入者の7割は女性で年齢層は20代から30代が中心です。スタートからわずか半年で24店舗(北部19店舗、中部4店舗、南部2店舗)を展開しました。将来は88店舗への拡大を目指しています。台湾では「8」という数字は発展の「発」に音が近く縁起がいい上、店を増やし過ぎて品質維持や原料確保に影響を及ぼさない目的もあるそうです。

 ちなみに台湾趨勢研究(TTR)によると、台湾全土のドリンクスタンド店舗数は2015年に1万8,363店で、消費額は496億台湾元に達しました。また、消費者の需要も単なる水分補給から健康志向に変化し、自然志向も高まっています。

 今回、ご紹介させていただいた「グアバジュース」は、味覚の満足感だけでなく視覚による癒しももたらすことで、グアバに新たな形を与えました。皆さんもぜひ試してみてください。

ワイズリサーチ 黄育慧

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