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都会から離れて自然と触れ合うキャンプは夏の醍醐味(だいごみ)。友達や家族と楽しい時間を過ごしたい人も多いのではないしょうか。台湾ではここ数年、キャンプが人気を呼んでいます。「中華民国露営協会」と台湾最大のキャンプデータベース「露営窩」の統計によると、台湾全土のキャンプ場は1,706カ所で、キャンプ人口は200万人を超えています。
泡泡窩の外観。食事用テントは壁が透明で、景色を見ながら楽しめます。日帰り客でも有料で利用できます(泡泡窩フェイスブックより)
しかし、キャンプにはさまざま準備が必要で、初心者にとって本格的なキャンプに取り組むのはハードルが高いです。
そこで今回は、誰でも簡単にキャンプを体験ができるテント型宿泊施設を紹介します。新北市の八里文化公園キャンプ場の「泡泡窩(バブルWOW)」は、そうした施設の中でも人気のあるスポットです。
コーヒーメーカー・冷蔵庫も完備
泡泡窩は丸形のテントで、1体当たりの設置スペースは3.5平方メートル、中の広さは2.5平方メートルあります。
電気も通っているのでとても快適です(泡泡窩フェイスブックより)
入口は内外どちらからも暗証番号でロックできるため、荷物を置いた後、安心して外に遊びに行けます。
玄関部分には洗面台と棚があって、小型冷蔵庫やコーヒーメーカー、アメニティーのタオルなどが用意されており、テントでありながらホテルのように快適に過ごせるところが人気のようです。
メーンスペースは高さが約3メートルある上、天井部分が透明なため、圧迫感はほとんどありません。また、夜は星を見ながら寝ることもでき、アウトドア気分を感じることができます。さらに昼間日差しが強いときには、透明部分を灰色の布で覆うことができ、とてもよく考えた作りとなっています。
冷房や共同シャワーも
部屋のタイプは、スタンダード、ハイグレード、ファミリーの3種類です。
スタンダードは寝袋と洗面台と電気湯沸かし器しかなく、本格的なキャンプ体験ができます。
ハイグレードとファミリーには、ソファーベッドやテレビ、冷蔵庫などが備えられています。
テントは上部5分の1が透明となっていて、とても開放感があります(泡泡窩フェイスブックより)
また部屋のタイプに関係なく冷房が完備されているので、夏でも暑さに苦しめられることはないです。
トイレとシャワーは共用ですが、テントのすぐ近くにあります。設備はとてもきれいで、男女に分かれているので安心して利用できます。
泡泡窩は、フランスの南部プロバンス地方のキャンプ型ホテル「Attrap Rêve」からアイデアを得て作っています。泡泡窩は昨年6月にオープンしたばかりですが、利用率は90%と非常に高く、特に週末はほぼ満室となっています。
現在のテント数は、スタンダードタイプ10張、ハイグレードタイプ9張、ファミリータイプ1張で、合計20張です。さらに同エリア内に持参したテントを2帳まで設置できます。最大収容人数は100人です。
利用客の93%は台湾域内からの客で、うち60%が北部在住です。客層はファミリーが80%です。海外からの客はわずか7%です。
セキュリティーも万全
台湾では市政府の許可を取得せず、安全対策も不十分なキャンプ場がたくさんあります。一方の泡泡窩は、新北市政府とBOT(建設、運営、譲渡)契約を締結し、共同整備したため、設備の安全性はお墨付きです。夜は定期的に警察が巡回しているのでセキュリティーも申し分ありません。
さらに管理室の上には風速計が設置されており、風力階級が8級(風速毎秒17.2~20.7メートル)になった場合、すぐにテントを撤収し、当日の宿泊をキャンセルするなど、素早い対応で安全対策ばっちりです。
宿泊料金は1泊1,900台湾元からと、一般のキャンプ場の3倍以上ですが、気軽に泊まることができてとても便利です。
台北市内から車でたった40分で行くことができ、淡水河、八里左岸公園、十三行博物館などの観光スポットも近いです。たまには気分転換に、自然の中でキャンプを体験してみてはいかがでしょうか。
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