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第2回 自撮りの秘密兵器・自拍棒


コラム 台湾事情 作成日:2015年3月24日

TAIWANトレンド情報

第2回 自撮りの秘密兵器・自拍棒

記事番号:T00056043

 台湾では、観光地やレストラン、駅など至るところで自分の写真を撮る(自撮り)姿を見かけますよね。自分がかわいく見える角度を研究するほど台湾人は自撮りが大好きです。そんな自撮りしている台湾人が携帯電話に棒を取り付けて写真を撮影しているのを見たことはありませんか?


人気の自拍棒。シンプルなタイプは300元くらいです

 これは台湾では「自拍棒」と呼ばれる「自撮り棒(セルフィースティック)」です。スマートフォンやデジタルカメラにセットし、伸縮可能な棒を伸ばして、ブルートゥースの無線リモコンや持ち手に内蔵されたボタンで簡単にシャッターが切れます。

 自拍棒のおかげで、観光地では自分以外に背景もしっかりおさめることができるようになりましたし、誰かに撮影を頼むことなく、全員で集合写真を撮れるようになりました。一人旅にももってこいの製品です。

 自拍棒は世界的には昨年から人気に火が付きましたが、台湾ではその前から流行していました。2011年ころ台湾メーカーは銅製の自拍棒を発売しましたが、当時はまだ使うのが恥ずかしく、はやりませんでした。しかし、13年には軽くて便利な自拍棒が発売され、若い女性を中心に人気を集めました。

月2千本販売も

 自拍棒は200台湾元から高いものは1,500元以上します。300~500元くらいのものが主流です。以前はインターネットでしか販売していませんでしたが、人気となった今では「台湾の秋葉原」台北市の光華商圏や、家電量販店の燦坤3Cの他、文具店、夜市などで販売しています。今では女性が好きなかわいいキャラクターが付いた商品もありますよ。


夜市でも人気を集めています。キャラクターが付いた商品は400元くらいです

 なお、経済誌『天下雑誌』が発表した「2014年台湾10大ヒット商品」で自拍棒は8位にランクインしました。同年の自拍棒の売上高は前年比で17倍に増え、販売業者によると1カ月で2,000本売れたこともあるそうです。

 便利な自拍棒ですが使い方を間違えると大変なことになります。よくあるのは撮影時にスマホやデジカメが落下することです。安い製品はしっかり固定できないものもあるようですので、購入の際はよく確認してくださいね。

 また、作品を傷つける恐れなどから、世界各国・地域の美術館などでは使用が禁止されるようになりました。台湾でも先日、台北市立美術館、国立台湾美術館(台中市)、高雄市立美術館で使用禁止となりました。

 ちなみに、自拍棒は80年代に日本で発明、世界中で販売されました。しかし、当時は全く売れなかったそうです。今はスマホやデジカメの普及に加え、フェイスブックなどに気軽に写真をアップする人が増えたことが人気につながったのかもしれませんね。


私(左)も買って撮影してみました。とても便利です

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