記事番号:T00107887
【今回のご質問】
質問:DXは何から始めると良いのでしょうか?
回答:社員に便利さを実感させることから始めましょう。
このコラムは「DXについて知りたい方」「DXを始めるきっかけを作りたい方」向けのやさしく現実的な内容です。
資金やIT人材なしでも大丈夫
中小規模組織でもDXは始められます。
「本当でしょうか?」
限られた資金、IT人材もいない中小規模でDXを進められるのだろうか?と疑いを持たれるのも当然のことです。
この事例を聞いてください。昨年、私がお手伝いをした会社さんは十数社ですが、その9割が中小規模です。
中には社員が10人未満という企業もございます。投資ゼロでもIT担当者なしでもDXを実現する方法とノウハウを培いました。詳しくは文末の「DX体験セミナー」でお話しております。
DX化、3つのポイント
DXを始めるにあたり、皆様のお手伝いから分かったことが3つございます。
1つ目は「従業員に相談してはダメ」
相談して良いのは経営陣です。弊社の吉本の社長川柳「改革は、上は必要、下不要」(https://www.ys-consulting.com.tw/column/107355.html)にもありますように従業員の方々は変化を嫌います。従業員に期待しても「面倒くさい、仕事が増える」と拒否反応はあからさまです。
なぜそうなるのか?DXの恩恵をまだ想像できないからです。第1話でも例に挙げましたように従業員の方々は書類を作るのに手書きではなくエクセルやワードを普通に使いこなしていますよね、それは便利であることを既に知っているからです。
2つ目は「経営者がデジタル化を理解して、良くなると信じること」
経営者自身がDXの体験をしてみましょう。自社の役に立つか、社員が使いこなせるかを見極めることができます。
3つ目は「小さく始めること」
従業員全員が恩恵を得られることから小さく始めるのが得策です。
まずは便利さを実感させる
第2話でも語りましたが、お勧めは「勤怠管理」「社内申請」です。これらの業務は既に紙やエクセルで日々行われていますので従業員全員が良さを実感しやすいですし、短期間で業務効率化の成果が現れます。また経営者(総経理)と近い管理部業務は協力を得られやすいです。
経営者の役目は自社に適切なデジタルツールを見つけて、従業員へ便利さを知らしめることにあります。
便利さが従業員へ浸透すれば彼らがツールをうまく使いこなしてくれます。
次回は具体的な導入事例を紹介します。
宇都宮武則
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