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第132話 人事評価をkintoneで運用しましょう(18回目)


コラム 経営 作成日:2025年10月21日

経営者が踏み出す”かんたんDX”

第132話 人事評価をkintoneで運用しましょう(18回目)

記事番号:T00124784

■意見を伺う

 どちらの評価システムを採用するか決められない発芝総経理。社内に持ち帰って管理部長や幹部とも相談したものの、彼らも人事評価システム導入の経験はなく、決定的な意見が出てきません。他の方の意見も伺いたく、白河総経理と中郡総経理の2人を居酒屋に誘いました。

 白河総経理は3年先輩です。ゴルフのワイズ杯で知り合いました。身長188センチメートルの巨体から四方へ大きな汗粒を撒き散らしながら、豪快なスイングをされます。余談ですが、発芝総経理がゴルフを始めて1年足らずでコンペでも見劣りしないレベルになれたのは、白河総経理のゴルフ指導のおかげでした。

 中郡総経理はK工程公司、発芝総経理と同じワイズ経営塾新任編の卒業生です。

 生ビールの大ジョッキで乾杯をすると、白河総経理お決まりの「プッハー!うんめえ!」が出て話題が続きます。

白河「そうか、そうか、決めかねているのか。納得するまで悩んだらいい」

 発芝総経理は、このようにサバサバと言ってくれる所に好感を持っています。

■クラウド方式

 発芝総経理は機密事項に触れないように注意を払いながら、人事制度に込めた想いを話しました。それから自社の評価制度と2つの人事評価システムについて熱く語りました。

中郡「失礼な言い方かもしれませんが、聞いた内容から察すれば、どちらの評価システムを選んでも十分運用できると考えます」

発芝「う~ん、そうなんですよね。だから悩むんだ」

 白河総経理は、つまみを口に運ぶ手を止めて「悩むってことは、何かが引っかかっているということだな」そして「それは何だろう?」

発芝(引っかかることは一体何だ?)

中郡「評価システムに固執しすぎて、少し視野が狭くなってないかなあ」

発芝(それも一理あるかも)

 白河総経理は2杯目のジョッキに手を掛けながら「人事評価制度を作ろうと決心した初めの気概は何だったか?思い出すんだ」と笑いながらも鋭く言いました。

 それからも2人は忖度のない率直な意見を述べてくれました。発芝総経理の頭の中は「現在・過去・未来」へと振り回されながらも自分が成すべきことは何だったのか?突き止めようと必死でした。

■閉店

 酔いが回るまで3人は議論を続けましたが、結局のところ結論は出ませんでした、いいえ、正確に言いますと、出しませんでした。

 閉店を迎えて店の外へ出ると路面が湿っていました。呼んだタクシーに乗って最寄り駅へ着くと、別れ際に白河総経理にポンと肩を叩かれ言われました。

白河「悩み抜いて決断すること。経営者やっとけ」

宇都宮武則

宇都宮武則

ワイズコンサルティング社システム室長兼ワイズシステム社チーフシステムエンジニア

 前職ではIT企業の副総経理を努め、50社以上のシステム構築に携わる。2015年よりワイズコンサルティングに入社し、社内ではITに関するドラえもんと呼ばれている。クライアントのIT課題に豊富な経験を活かしたソリューションを提案している。SAP HANA導入コンサルから、リーズナブルなシステム化までクライアントの要望に対応が可能。(言語)日本語◎・中国語△

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