記事番号:T00124149
■人事評価システムの話
発芝総経理は人事制度セミナーへ来ています。さて第3講の人事評価システムの話が始まります。
初めに講師が評価運用をEXCELや用紙での手作業でおこなう場合と専用のシステムで行う場合のメリット&デメリットを比較図表を使って説明しています。
この辺りの知識は既にコンサルタントから教わっていましたので心の中では(そうそう、効率とリスク)と頷いて見せました。
発芝(このような単純作業は人手よりもシステムに任せるのが得策。早くて間違いも無い)と説明に同調しながら聞いていました。
■分類
人事評価システムは設備形態によって大きく2種類「オンプレミス」方式と「クラウド」方式に分かれます。
オンプレミスとは、自社の施設内にサーバー機器を設置してシステムを運用する形態です。サーバー機器は購入或いはリースすることが一般的です。
クラウドとは、システム提供側がインターネットに繋がるサーバーを用意して、利用者側がそこへ接続してシステムを利用する形態です。サーバー機器とシステムの費用を一定の契約期間利用料という形で支払うことが一般的です。
どちらを選ぶかは各企業の情報セキュリティポリシーにも関わります。社内のシステム環境と外部を物理的に隔離しなければならないのならば「オンプレミス」を選ぶと良いでしょう。「クラウド」でも社内のシステム環境と外部を論理的に隔離することはできます。
よく使われる手法が「IPアドレス制限」です。企業側が指定した特定のIPアドレス(例えば台北本社と高雄営業所のIP)に限り、クラウドサーバーへアクセスが許可されるしくみです。
この2種類も比率は次第に「クラウド」が高くなっています。主な違いを見てみましょう。
オンプレミスは自社内でサーバーとシステムを管理するため、拡張性や安全面で自由度が高いです。社内に情報システムチームを所有する企業には便利です。
その反面、日常的な運用コスト(保守料、電気代、設置場所代…)や人件費がかかります。また、サーバーの老朽化やOSの更新に伴い3~5年に一度は設備の更新が必要となり、まとまったコストが発生します。
一方のクラウドでは自由度は利用規約に基づいて制限されますが、必要な機能を必要な期間だけ借りることができます。その定額費用を払い続けることで利用し続けられます。
設備の老朽化を心配する必要はありません。サーバーやシステムの管理は全てシステムの提供側がおこなってくれます。すなわち社内に設備の管理要員は必要ありません。従いまして中小規模組織でも導入しやすいのです。
宇都宮武則
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