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コラム「実食!ぐるぽ」は、皆さんに贈る、台北のおいしいお店情報です。ぜひ行ってみてくださいね。
台北グルメポータル「ぐるぽ」
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■家で食べられる味と思いきや
初めて台湾料理を外食で食べると聞いたとき、私は心の中でこうつぶやいていました。
「台湾料理?家でいつも食べてるし、外でお金を払ってまで食べなくても…」ましてや、「お母さんの味よりおいしいわけないじゃない」と。
しかし、その偏見を打ち砕いたのが――青葉でした。
初めて一口食べたときの衝撃は、今でも忘れられません。
「…あ、これ、うちの味よりウマいかも。」
■台湾のソウルフード、清粥小菜
青葉の代名詞とも言えるのが「清粥小菜」(お粥と小皿料理)。台北市北投区の酒家料理(料亭料理)をルーツに、家庭的な台湾の味を丁寧に仕上げたこのシリーズは、どこか懐かしく、それでいて新しい発見がある──、そんな魅力に満ちています。
私にとっての決め手は、祖母の食卓でおなじみだった「地瓜稀飯(サツマイモ入りお粥)」。その素朴な甘さと、合わせる小菜の奥深い味わいは、まさに「台湾の記憶」そのもの。
特におすすめの小菜たち:
地瓜稀飯:素朴なのに忘れられない看板料理。
蔭鼓蚵(カキの豆鼓炒め):コクと香りが絶妙。
地瓜稀飯(右)と蔭鼓蚵(左)
肉醤茄子:とろとろナスと甘辛そぼろが相性抜群。
肉醤茄子
鹹蛋苦瓜(ニガウリと塩卵炒め):塩気と苦味が絶妙、お粥の名脇役。
鹹蛋苦瓜
蚵煎(カキ入り台湾オムレツ):外カリ中トロの大人気メニュー。
蚵煎
むしろ「おかず」じゃなくて、主役級のおいしさ。まるで一皿一皿がストーリーを持っているようです。
■台湾料理という名をつくった店
今でこそ「台湾料理」という言葉は広く知られていますが、1964年当時、それはまだ存在していない概念でした。青葉はその時代に、「台湾の味に名前と誇りを持たせたい」と、沈雲英さんと魏玉霞さん姉妹によって創業されました。お二人と職人の方々は、200種類以上の宴席料理を開発し、台湾料理という一つの「文化」をつくりあげたのです。
台湾では「招待=豪華でなければ失礼になる」という価値観が根強く、量よりも「気派」(立派な様子)が重視されるという面白さもあります。つまり、「全部食べなくてもいいけど、並べてなんぼ」なのです。青葉では、そんな台湾の「もてなし文化」を、美しく、心地よく体験できます。
■台湾人の記憶と日本人の新故郷
青葉の1階は開放的な円卓とテーブル席が並び、賑やかな食事にぴったり。2階には個室もあり、ビジネスの接待や親しい人との食事にも最適です。
台湾人にとっての青葉は、人生に寄り添ってきた「成長の味」。そして、これから台湾に住む、訪れる日本人にとっては――「台湾=美味しい」記憶をつくる、最初の一歩になるはずです。
どうぞ一度、「青葉」で「家庭の味を超える感動」を味わってみてください。その一皿が、あなたにとっての「新しいふるさと」になるかもしれません。
青葉台湾料理 1964年創業
電話:02-2571-3859
住所:台北市中山区中山北路一段105巷10号
営業時間:11:30~14:30、17:15~21:30
定休:月曜日HP:https://aoba1964.mystrikingly.com/
カード可、予約可、個室あり
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李佳容
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