記事番号:T00126743
■生成AI普及
DXの経緯をおさらいしますと、~2000年代にインターネットとパソコンが普及し、更に2010年代にはスマートフォンとクラウドサービスが一般に利用され「デジタルを使う」ことが広く受け入れられました。
その後はデジタルによる効率化が急速に進みはじめ、2020年代にはITを活用してビジネスを有利に進めるDX化が浸透してゆきます。
2023年以降は生成AI(人工知能)の爆発的普及とそれを軸にしたDX設計が最大の潮流です。生成AIは簡単に申しますと、人の代わりに指示したスタイルや用途に合わせた書式で文章を自動的に作ってくれます。例えば、メールの下書き、会議の議事録、顧客への提案書、見積書、報告書などです。
本コラムでは数回にわたり中小規模組織での実例に基づいたAI活用法をご紹介いたします。
■何に使いますか?
生成AIがもてはやされる昨今「わが社でもAIを導入しないと遅れるぞ」という声を耳にすることがあります。社長からの指示ですので、スタッフはIT業者へ「AIを導入したい」と伝えます。ここでスタッフとAI業者は首をかしげます「さて?何に使おうかしら…」。AIを導入することが目的となってしまっては本末転倒です。
実際に成果を上げている企業を見ますと、共通しているのは「AIを入れる前に目的を明確にしている。AI導入の土壌作り、すなわち業務そのものを見直している」点です。
■AI導入ではなく業務改善
この場合のDXとは「最新の生成AIを使うこと」ではなく「人の手でやっていた作業を見直してデジタルで効率化する」ことです。その延長線上にAIの活用があります。たとえば、A社では営業担当が毎回手作業で作っていた見積書をAIに「過去の案件から似た内容を提案させる」仕組みに変えました。結果、見積書の作成時間が2日から数時間まで短縮され、営業がより多くの顧客を訪問できるようになりました。
大事なのは「AIありき」ではなく「課題ありき」で考えることです。現状業務をヒアリングして「何に時間がかかっているのか」「どの業務が属人化しているのか」この問いに答えるだけでもDXの入口が見えてきます。
そして最初は、経営者が現場と一緒に「ここを変えよう」と決めることが重要です。技術は専門家に任せられても改革の意思は経営者しか出せません。「変革の主役」は経営者と現場になる時代です。大きな投資よりも、まず「小さな不効率を一つ減らす」ことから始めてみましょう。それがAIを生かすための第一歩です。
中小規模組織においてAIがどのような業務に役立つのかを探ってまいりましょう。
宇都宮武則
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