ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

第2回 文芸青年ブーム


コラム 台湾事情 作成日:2012年11月20日

段子の台湾トレンド情報

第2回 文芸青年ブーム

記事番号:T00040547

 今、台湾ではちょっとした「文芸青年(文青)ブーム」です。火を付けたのは今年8月にリリースされたスマートフォンのアプリ「文青相機」(文芸青年カメラ)です。このアプリ、画像の加工は簡単にしかできませんが、画像に文青っぽい一言を付けられるのが特徴です。


文青相機の基本画面

 例えば、以下の画像の「似是而非的存在」(正しいようで異なった存在)は、ロマンチックな響きで個人主義っぽさが伝わってきますね。一言には、「只有我的遊楽園」(ぼくだけの遊園地)、「時間・是用来浪費的」(時間はムダにするものだ)、「閉上眼。才看得見的風景」(瞳を閉じてこそ見える風景)、なんてものがあります。なかなかキザです。

 「你是不是文青?」(あなたは文芸青年ですか?)というチェックリストもあります。あなたはいくつ当てはまりますか?

・すごくやせている
・おとなしくて、あまり話をしない
・村上春樹の作品が好き
・撮影が好き(特に一眼レフカメラ、ロモカメラ)
・コンバース、オールスターが好き
・欧州が好きで、スペイン語やフランス語を習う
・スキニーパンツとシンプルなTシャツが好き
・芸術映画、ポストロックが好き
・休日は音楽祭と創意市集(アートマーケット)で過ごす
・誠品書店に行ってる
・誠品か無印良品の文房具や手帳を使う
・無印良品かIKEAの寝具を買う
・自分の世界に生きている

文青が集う街「華山」

 ところで、台湾の「文青」らが集まる場所として、台北市中心部の「華山1914文創園区」がここ数年注目を浴びています。


台湾を代表するクリエイティブ空間です

 華山には日本統治時代は台北専売支局の、戦後は台湾省煙酒公売局の酒造工場が置かれ清酒を生産してきましたが、1987年に工場が新北市(旧台北県)林口に移転したことで役割を終えます。その後は10年以上にわたって有効利用されず放置されました。

 そして2002年になって行政院文化建設委員会が同地を新たに芸術文化空間として再生させることを決め、今ではさまざまな展示会やイベント、アートマーケットの開催や、芸術映画の上映が行われています。クリエイティブなアイデアが集まり、台湾の文化・芸術産業を世界にアピールする華山で写真を撮って文青相機で編集すれば、あなたもちょっとした台湾文青ですよ。 

ワイズリサーチ 段婉婷

段子の台湾トレンド情報

情報セキュリティ資格を取得しています

台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。