第7回 電音女王・謝金燕


2013年7月30日  コラム 台湾事情

第7回 電音女王・謝金燕

記事番号:T00045027

 台湾で今最も勢いのある女性歌手と言えば、台湾語電音の謝金燕を除いて他にありません。ちなみに「電音(ディェン・イン)」とは、シンセサイザーやシーケンサーを使った電子音楽の一種で、ナイトクラブや盛り場などで流されます。台湾では約20年前から、ポップ・ミュージックをリミックスした電音が流行しました。バラードでもダンスを踊れるポップな曲に変身、庶民的な雰囲気で特に謝金燕の出身地である南部で人気があります。


彼女が起用されたゲームアプリは、すぐにランキング1位に

 謝金燕は15歳の頃にバラエティー番組でデビューしました。170センチの長身と美脚ですぐに注目を集めて映画やドラマに出演、歌手としても活動しましたが、それほどは売れませんでした。

 売れ始めたきっかけは、2002年にそれまでのバラード路線の音楽を流行電音に変えたことです。盛り上がるメロディーに、セクシーなダンスを踊るようになり、認知度を高めていきました。また、台湾語のみならず、海外の曲をカバーして外国語で歌い、あまり台湾語の歌に興味を持たない若者たちも彼女の曲を聞くようになりました。

台北アリーナを征服

 彼女の人気がニュースとして伝えられたのは、昨年5月、台北小巨蛋(台北アリーナ)でコンサートを開いたことでした。トップアーティストのコンサート会場としては、日本で言えば日本武道館のような場所です。それまでこの会場でコンサートを開けた台湾語歌謡の歌手は、女王・江蕙しかいませんでした。 

 同年の大みそかの年越しイベントでは台北、高雄、台南の3会場をはしごして歌い、高雄の義大世界(EDA WORLD)では、寒い中でしたが露出の多い衣装で会場を大いに盛り上げました。彼女の登場時間帯の視聴率は4.46%と、当日の各イベントの芸能人で最高を記録しました。

次の舞台は中華圏

 謝金燕は6月27日、動画サイトの「YouTube」オフィシャルチャンネルに北京語の新曲のプロモーションビデオをリリース。これまでの台湾語から北京語に切り換えたことは、彼女の目線が台湾を超えて、中華圏全体を狙っていることを物語ります。


「姐姐」は1カ月で再生回数470万回に上りました

 彼女は超大物コメディアン「猪哥亮」が実の父親ですが、離婚した母の気持ちを思いやって父とは全く会わないことや、22年前に深刻な交通事故に遭い、医者から「一生車いすだ」と言われたもののカムバックに成功、ただ今も一部の関節に障害が残っていることもよく知られています。

 デビューから20年以上がたちましたが、今が最もノッている謝金燕。ぜひ一度彼女の動画を見て、魅力を味わってみてください。 

段婉婷

段婉婷

コンサルタント

中国文化大学日本語学科卒業。2009年・日本へ一年間の交換留学。2010年にワイズコンサルティンググループに入社。ISMSプロジェクトの経験を経て、現在はリサーチ部門に所属。

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