第2回 監督者の役割


コラム 人事労務 台湾事情 作成日:2016年3月4日

荘講師のスキルアップ教室

第2回 監督者の役割

記事番号:T00062309

 A社長は、優秀な人材の確保と従業員のやる気を向上させるため、昨年、新しい人事制度の構築をコンサルティング会社に委託しました。新人事制度では業績評価基準や報奨金の設定が明確化されました。新年度からの導入に当たり、A社長は幹部を集めて「新人事制度説明会」を行いました。

 説明会に出席した陳主任は、主任職に就いて5年。勤務中はいつも会社の待遇に不満や愚痴をこぼしています。にもかかわらず、新人事制度については「現状を変えたくない」と改定に反対しました。説明会終了後、陳主任は部下を集めました。

陳主任:「皆さん、我が社は新年度から人事制度を改定します。主な変更点は…」

部下:「主任、なぜ改定するのですか?」

陳主任:「私にも分かりませんよ。会社は私たちが暇だと思って、余計な仕事をさせるんです。あなたたちも一緒だと思うけど、私は会社のやり方には反対です。ただでさえ業務で忙しいのに、さらに評価シートに記入しろと…」

部下:「主任、新人事制度は私たちの権益に関わってきますか?」

陳主任:「私にも分かりませんよ。会社は『協力できない人は進歩したくない人だ』と言っています。もし嫌だと思うなら、会社を辞めるか、団結して会社に抗議を…」

部下:「…」

●解説

 監督者は、上司からの指示を部下に伝え、両者の円滑なコミュニケーションを図る役目が求められます。会社の方針や制度について、書面に書かれたことだけ読み上げていてはなりませんし、ましてやマイナス面を述べるのはもってのほかです。一般従業員と最も交流がある監督者は自らが「転換器」となり、会社の方針を熟知した上で、自分の言葉で部下に伝えなければなりません。

 陳主任は「転換器」としての役目を果たさず自分の不満ばかり述べて、部下の士気を落としてしまいました。

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荘建中

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