第4回 元樟脳工場・南山園区


コラム 台湾事情 作成日:2014年4月29日

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第4回 元樟脳工場・南山園区

記事番号:T00050021

 日本統治時代(1895〜1945年)は、台湾の教育や農業、交通など各方面で激しく変化のあった時代でした。現在でもその時代の史跡が数多く残っています。今回は当時東アジア一の規模を誇った樟脳の加工製造工場「台湾総督府専売局台北南門工場」を整備した国立台湾博物館の「南門園区」(台北市中正区)を紹介します。

 「台湾総督府専売局台北南門工場」は1899年に建設。樟脳の他、アヘンの重要製造工場でしたが、1967年の樟脳事業民営化に伴い閉鎖されました。

敷地面積は8分の1に

 1998年に内政部により古跡に指定されました。2006年には博物館として再利用されることが決まり修復作業が始まりました。そして、13年11月末に「南門園区」として生まれ変わり、一般公開されました。現在園区に現存する建築物は樟脳倉庫だった「紅楼」、物品倉庫だった「小白宮」と「貯水槽」のみで、敷地面積は全盛期のわずか8分の1です。

 「紅楼」は、赤レンガに白い帯が特徴的な日本の建築家・辰野金吾氏の「辰野式建築」です。常設展や特別展が行われています。「小白宮」には同園区の修復過程などが展示されています。「貯水槽」は噴水として利用され、1時間ごとに噴き上がります。


「紅楼」。現在は有機農業に関する特別展を開催中です

 園内にはかつて従業員たちが100ポンド以上の再製樟脳を荷造りした建物を利用したレストラン「呦呦・荷造場」もあります。現在は台湾産の食材を使った料理を提供しています。庭園に面した壁側が全面ガラス張りなのが特徴で、外の景色を見ながら食事を堪能できます。その他、展覧会や工芸教室も定期的に開催しています。


レストラン「呦呦・荷造場」。左側の3本のクスノキは樹齢80年以上です

 南門園区は古蹟を再利用しただけあって歴史的な雰囲気が感じられる落ち着いた場所です。人が多くにぎやかな台北にこのよう場所は少ないのではないでしょうか?たまには静かな台北を味わいに、南山園区に足を運んでみてはいかがでしょうか?

【国立台湾博物館 南門園区】

住所:台北市中正区南昌路一段1号

MRT「中正紀念堂駅」7番出口徒歩5分

電話:02−2397−3666

営業時間:
園 区:月〜日、午前6時~午後10時展示館:火〜日、午前9時半〜午後5時
展示館定休日:月曜日、旧暦の大みそか、元日
展示館入場料金:一般20台湾元

URL:http://www.ntm.gov.tw/tw/public/public.aspx?no=495

ワイズコンサルティング 王畊蘋

 

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