記事番号:T00107478
「まず当社の会社案内をしますね。画面をご覧ください」新竹の日系T社。H総経理より会社案内をいただいておりました。日本本社の情報・台湾でのビジネスモデル・台湾での組織…「んっ、ちょっっと画面を止めてもらえますか」思わずストップをかけてしまいました。
読者の皆様、こんにちは。ワイズコンサルティング佐藤でございます。日頃「ワイズ杯ゴルフレポート」を掲載しております関係で「佐藤さんはゴルフ部門の人」と誤解を招いておりますので、本業に即したテーマ(在台日系企業の人事制度改定のお手伝い)でもコラムを連載することといたしました。一見、堅いテーマ(?)と思われますが、皆様の「どうする総経理?どうする台湾人事制度?」を解消すべく、ゴルフコラム同様極力やわらかく、また事例を多く交えてお伝えして参りますので、気楽にお読みいただければ幸いです。
ゴルフレポート(https://www.ys-consulting.com.tw/column/l/63/)
「多いかなぁ…」
見ていた組織図には個人名に加え、部門一覧・役職一覧などが併記されていました。そのまま、画面をそのページで止めてもらい、食い入るように凝視していると「誰かお知り合いでも?」とH総経理。「あ、いえ」と返すものの「もう少し」と更に凝視しておりました。思わず漏らした言葉は「多い、かなぁ…」。
気になったのは個人の名前でも、組織の作り方でもありません。その後ページが進み、会社案内を一通りご説明いただきました。「先ほど組織図で固まっていましたね。何か気になる事でも?」少し不安げな表情に変わった総経理の問いかけに「あ、いえ…社員さんは20人と仰ってましたよね?近々増員のご予定でも?」「今年来年で1~2人かな」ここまでお聞きして我慢ができなくなりました。「先ほど組織図を拝見させていただきましたが、不在役職含めて階層が17階層あるのですね??」「えっやはり少し多いですかね。私が着任した時とは変わっていないのですが」。私は『少しではない!』という心の声を飲み込みました。
ウチの会社は昔から…
過去よりの経緯など何かしらの理由があるのでしょう。一概に社員数が●人だから階層数は◯階層と数字だけで決めることもできません。経緯を詳しくは知らないというH総経理より、運用上の不具合があればとお話をお聞きする事といたしました。早速、H総経理はその場に管理部のS経理(台湾スタッフ・在籍14年のベテラン)を呼び、経緯含めた事情の説明を求めました。私もその場にいたのですが、管理部のマネージャーの説明はシドロモドロ。今までされたことがない質問であったためでしょうか。結論的に『ウチの会社は昔からこの通りだから』との事。
さぁ、どうする?総経理。
次回予告:「どうする総経理??役職“17階層は多い”か?②」
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本文に記載の事例は筆者の実体験・実話を基にしたフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。
佐藤豪紀
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