記事番号:T00109071
【今回のご質問】
質問:DXにより業務効率化を進める手順を教えて下さい。
回答:はい、業務効率化の手順ですね。
このコラムは「DXを始めてみたい方」向けのやさしく現実的な内容です。
自社の課題は何?
業務効率化と申しましても各社各様です。先ずは自社の課題を具体的に洗い出すところから初めましょう。
その主な流れは(1.課題の洗い出し)→(2.洗い出した課題の整理)→(3.解決すべき優先順位付け)→(4.課題の原因特定)→(5.解決策を考える)
ここでの注意は何でも一括(ひとくくり)にデジタル化で解決しようと考えないことです。本来手段であるはずのデジタル化が目的にすり替わってしまう危険があります。デジタル化は手段の一選択肢にすぎません。
解決策として例えば、業務プロセスを改善する。業務教育を徹底する。担当者を変えてみる。SOP(標準作業手順書)を見直す。場合によっては「その業務自体を無くしてしまう」という解決方法も考えられます。
コストパフォーマンス
確かにデジタル化は業務効率を高める手段としては優秀な面もありますが、1つの課題を解決するために1つのシステムを購入していたら膨大な費用が掛かります。
複数の課題を1つの手段で解決できるツールを見つけましょう。
業務日報管理と社内申請管理、スケジュール管理を例に取ります。それぞれ「日報管理ソフト」「ワークフロー・ツール」「カレンダー・アプリ」の3つを導入する方法が考えられます。この場合、3種類の操作方法を覚えなければなりません。
そこで3つの課題を1つで解決できる製品を探してみましょう。台湾でも導入できるツールの代表例は、サイボウズ社のグループウェア「Garoon(ガルーン)」やアプリ作成ツール「kintone(キントーン)」です。3つの課題を1つの製品で解決できます。
効率化を測る物差し
業務効率化を実施する上ではゴールとなる「目標設定」が重要です。目標を可能な範囲で数値化できれば結果の評価も明確にできます。
例えば業務効率化に使われる数値(評価指数「KPI」といわれます)の代表的なものは「営業利益率」「人件費」「粗利率」などです。或いは「作業時間」「残業時間」などもあります。これらは業務効率化の目標に合わせて設定します。
宇都宮武則
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