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第2回 新型Eee PCは売れるか?


コラム マーケティング 作成日:2008年3月10日

コンサルタントが斬る台湾ニュース 経済ニュースと経営

第2回 新型Eee PCは売れるか?

記事番号:T00005971

 
●現行Eee PCの大ヒット

 3月6日のワイズニュースでは、「Eee PC大人気、欧州で欠品率7割」と伝えている。
 (http://www.ys-consulting.com.tw/news/index.php?action=1&tno=5929)

 Eee PCの強みは何と言っても「価格の安さ」である。その安さの秘密は、「ディスプレイ」「CPU」「OS」でコストを抑えているからといわれている。今後はこれに「エクスペリエンスカーブ」(経験曲線)が加わることでさらにコストダウンが進み、ますます優位性が高まることは想像に難しくない。

 現在は世界中で品不足が続いているにもかかわらず、早くも第2四半期には新型の発売がアナウンスされている。

 新型のEeePCは,サイズや重量(70g増:990g)はほぼ変わりなく、8.9インチ液晶の採用(現行型:7インチ)、1024×600の解像度(現行型:800×480)と視野性は格段に良くなり、その他弱点であったストレイジ容量の増加や、トラックパッドの大型化に加え、WEBカメラの画素数向上(130万画素)、WiMAX対応など、性能および機能は格段に向上する。

 新型では価格アップが予想されているが、果たして、いくらで販売すれば現行型で起こしたような大ヒットが望めるのだろうか?

 
●現行と新型の競争力分析

 現状の競争力を比較するために、日本市場におけるサブノートパソコンのバリューラインを作成してみた。(図参照)

T000059711

 この分析から、現行型のEee PCは、バリューラインを大きく下回り、コストパフォーマンスの高さが読み取れる。

 台湾や日本などの競合他社は「価格据え置きで大幅な性能/機能向上」か「性能/機能据え置きで、大幅な価格ダウン」の機種を開発し、バリューラインを大幅に下げない限り、Eee PCの優位性は揺るがない。

 もし数カ月後もバリューラインが下がらなければという前提ではあるが、新型Eee PCは7万円以下で販売することができれば、現行型に近いヒットが予想できる。


●Eee PCを導入しない理由


 この話を社内でしていたとき、営業責任者である手塚が恐ろしいことを提案してきた。

 「営業担当者全員に、Eee PCを持たせてはいかがでしょう?導入コストは格安ですし、軽いのでPCを持って営業できれば、訪問先でプレゼンも可能です。それにインターネットに接続すれば、全コンサルタントのスケジュールがリアルタイムにわかり、調整や確保も可能です。それから…」

と、話を続ける彼女の言葉を遮って言った。

 吉本:「わが社は絶対にEee PCは導入しない!」

 手塚:「なぜですか?」

 吉本:「それは…      Macじゃないから…(;^_^A」

(注:わが社は「会社中をMacにする」ことを夢見て創業した会社です)


ワイズコンサルティング 吉本康志

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http://www.ys-consulting.com.tw/seminar/index.php?action=1&tno=784

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