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《新型肺炎》第5回 うれしい?さびしい?テレワークの本音


コラム 台湾事情 作成日:2020年3月5日

テレワーク経験談

《新型肺炎》第5回 うれしい?さびしい?テレワークの本音

記事番号:T00088655

 新型コロナウイルス感染予防のため、2月4日から一足早く、ワイズコンサルティンググループは時差通勤、検温、アルコール消毒、マスク着用など、ワイズニュース編集部(メディア部)はテレワーク(リモートワーク、在宅勤務、自宅勤務)を導入しています。在台日系企業の経営者・駐在員の皆さまに、業種や職種が違えど、少しでも参考になれば幸いです。

組織人はさびしい?

 意外とスムーズに軌道に乗ったワイズニュース編集部のテレワークですが、筆者以外のメンバーの本音はいかに。無記名でアンケートをしてみました。

 春節(旧正月)連休明けの初日に突如命じられたテレワーク。不満もあるだろうと思いきや「感染リスクの一番高そうな通勤を避けられてよい」「通勤時間、費用が節約できる」「外出不要でマスクを消費しない」などと好評価。

 デメリットは「顔が見えないので(同僚が)困ってるのか分からない」「手元の作業を見せて実演ができない」などコミュニケーションに関するものが中心。「チームワークが薄れる」「孤独との戦い」と、同じオフィスにいないことに対する戸惑いが感じられました。

 テレワーク自体には、半数は「オンライン会議で(不安が)解消した」「特に問題なし」でしたが、残りの半数は「とってもさびしい。1人での作業は正直つらい」と訴えていました。社員であるというのは組織で働くことを選んだ、つまり人と一緒にいることを好む傾向があるのでしょう。従業員のメンタルケアはテレワークの重要な課題といえそうです。

ビデオ通話で1カ月ぶり再会

 アンケートでは改善策として「オンライン会議で近況報告」という提案がありました。ワイズニュース編集部の場合、Aチーム、Bチームに分け、出勤とテレワークを交代しています。そのため、他方のチームメンバーとは既に1カ月以上会っていません。

 そこで先日、【2月の5大ニュース】の会議を、ビジネスチャット「Chatwork」(チャットワーク、登録無料)の音声通話で実施。その翌日には、G Suiteのビデオ通話「Google Hangouts Meet」をテスト利用してみました。

 最大で250人が参加者できるという「Meet」は、全員の顔を同時に見ながら話せます。声はクリアで、表情もよく分かり、テレワークだった同僚が「化粧してない!」と慌ててマスクを着用したほど。久しぶりに元気そうな様子が見れて安心しました。このまま《新型肺炎》が続けば、次回もビデオ会議となりそうです。

モチベーションは別問題?

 テレワーク時のモチベーションは「時間や体力的余裕が生まれた分、仕事に集中できる」「変わらない」と平常心な人が半数、「会社の方が仕事を終わらせる気が高まる」、「みんなで作ってる!という感覚が薄い」とオフィスを恋しく思う人が半数。ただ、「非常時で情報需要が高く、ワイズニュースが求められているのでモチベーションは上がっている」とも記されており、読者の皆さまのおかげで続いていることが分かりました。

 一方、会社とのつながりは「感じる」が多数。理由は「交代制なので」「チャットで連絡できるので」。もし試験導入するのであれば、まず交代勤務がよさそうですね。

 ストレスは「感じる」「感じない」が半数ずつ。ただ、「夏まで続くと暑いのでストレスかもしれない」との声の通り、過ごしやすい季節がストレスを緩和していそう。ストレス解消法は、定番の「近所を散歩する」「睡眠をたっぷりとる」が並びました。

テレワークでも正装で

 そこで在宅ワークの大先輩、ワイズニュースの記事作成を一部手伝ってくれている外部ライターにもアンケートしてみました。すると、在宅ワークを選んだだけあって「ストレスはない」が多数。「運動不足が最大の敵。通勤は結構な運動だった」と運動不足が気になるようで皆が「散歩している」と口をそろえた他、「室内散歩でもいいので体を動かすことが一番いい」とのアドバイスがありました。

 続いて「むしろ怠けやすい点が問題。いつの間にか寝てしまったなど、会社であればあり得ないことが起きる」と実態を告白。対策として、「自宅にいるときも正装することも気を引き締める良い方法として実践しています」。これなら突然のビデオ会議も慌てなくて済みそうですね。

見える化ができるか

 ワイズニュース編集部は、サボるよりも配信時間を忘れて集中してしまうのが心配という、熱心なメンバーばかり。締め切りは1時間後など短納期ばかりで、クラウドサービス「グーグルドライブ」で仕上げた原稿、その後1~3回の校正を共有するなど、業務をほぼ見える化しているので、「何をやっているのか分からない」というテレワークにありがちな部下管理の問題は少なめ。会社としても、ワイズニュースという成果物(アウトプット)で判断できます。

 「うちでは無理だよ」など、テレワークのハードルを嘆く方もいらっしゃるでしょうが、今は《新型肺炎》の非常事態。お互いに知恵を出し合って乗り越えていきましょう。

 

●ワイズニュースの豆知識
 ワイズコンサルティンググループは「新型肺炎ビジネス対応策」でがんばる日本人経営者を応援しています!
https://www.ys-consulting.com.tw/service/pneumonia/index.html

青木樹理

青木樹理

ワイズメディア

日本、台湾での金融機関勤務を経て、ワイズニュース創刊年の2007年に入社。副編集長を経て20年より編集長。台湾経済・産業の動向を分かりやすくお伝えするため、台湾社会をウオッチしながら生活しています。

テレワーク経験談

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