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第1四半期の採用見通し、企業の90.4%が「計画あり」


労務顧問 人事労務 作成日:2023年1月13日

労務ニュース 台湾事情

第1四半期の採用見通し、企業の90.4%が「計画あり」

記事番号:T00107005

昨今、約75%企業が「自社のニーズに合った人材を獲得できない」と感じており、中でも台湾での割合は88%と世界で1位と報告されています。また、ワイズコンサルティンググループの市場調査会社、ワイズリサーチの調査でも、60%の在台日系企業が「人材の強化(採用・育成)」を取り組むべき重要な経営課題として考えていると示しています。
 
2022年 各国の採用難企業の割合
 
75%以上 71%〜74% 70%以下
 
全体(全世界)の採用難企業の割合推移
 
台湾の採用難企業の割合推移
 
出所:ManpowerGroup《全球就業展望調查》
調査期間:2022年7月〜9月
サンプル数:40国40,000社(台湾:620社)
 
尚、台湾大手求人サイトの最新調査によると、9割以上の企業が2023年第1四半期に「採用計画がある」と回答しており、企業が提示する給与額の平均は3.7万元/月と過去10年の同期で最高を更新しました。
 
2023年第1四半期の採用見通し
 
 
採用ニーズが高い業界上位5位は、「飲食・宿泊・レジャー・旅行業(95.3%)」、「卸売・小売・貿易業(94%)」、「金融・保険・会計業(92.7%)」、「運輸・物流・倉庫業(91.3%)」、「科学技術・情報業(90.9%)」の順となります。採用の主な理由としては「長期的な人材不足」と回答した企業が最も多い結果となっています。
 
2023年第1四半期の採用目的
 
 
出所:yes123人力銀行《兔年第一季景氣暨勞動市場趨勢調查》
調査期間:2022年11月24日〜12月8日
サンプル数:981社
ワイズコンサルティング作成
 
ちなみに、台湾における人材不足の最も主な原因は出生率が世界最低であることにあります。
 
出生率
出所:United Nations(UN)・台湾国際発展委員会
 
現在の人口規模を維持するのに必要な出生率は「人口置換水準」と呼ばれ、国際連合(UN)の定義によれば、2.1が確保できれば国や社会の人口は維持されます。しかし台湾は僅か0.89%と2020年から2年連続で出生数が死亡数を下回る自然減の状況が続いています。
 
求人数・生産年齢人口推移
出所:Cheers《2022企業人才永續調查》
ワイズコンコンサルティング作成
 
少子高齢化が進む一方で、需要が拡大している産業分野での人材獲得の競争はさらに激化することが予想されています。
 
また、台湾では転職をポジティブに考える人が多く、低定着率により人材不足が続くという悪循環に陥ることも少なくありません。こうした背景から、「欲しい人材を採用できれば良い」というわけにもいかず、採用した人材が定着したり活躍したりするかは、入社後の育成にかかっていると言っても過言ではないのも事実なのです。
 
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