ワイズコンサルティング・グループ

記事番号：T00106291

＜登場人物＞

ワイズシステム副総経理　宇都宮武則

本コラムの筆者です。

台湾Ｓ電工　山田新一総経理

1978年千葉県生まれ、上場企業Ｓ電工の営業企画課長から2018年に総経理として初めての海外駐在。２児のパパ、趣味は車で台湾各地を家族旅行すること。

前回までのお話

https://www.ys-consulting.com.tw/column/l/2189/

　kintoneは無料でご利用できるサンプルアプリを多数ご用意しております。

https://kintone-sol.cybozu.co.jp/apps/

　どのようなアプリがあるかkintoneサンプルサイトからご案内しています。ご興味のあるアプリがございましたら、お声掛けください。kintoneの無料お試しもご用意しております。

https://www.ys-consulting.com.tw/pr/253.html

備品在庫管理アプリ

　kintoneのエバンジェリスト、山田総経理とサンプルアプリサイトから無料で入手できるさまざまなアプリを探索しましょう。

　今回は「備品在庫管理」アプリです。

宇都宮：アプリの説明を読みます。社内の備品や消耗品の出入りを記録するアプリです。現在庫数を計算します。

　山田総経理はアプリを大型モニターへ映し出しました。一覧画面です。（図A）

図A　在庫管理アプリ

山田：この入出履歴のところをクリックすると履歴を表示できます。（図B）

図B　入出履歴の記録

宇都宮：入力画面で見るとテーブル形式となっている箇所ですね。

　山田総経理は入力画面を映しました。（図C）

図C　入力画面

山田：ここへ購入したときと消費したときに数量を入れますと、在庫数を計算してくれます。

宇都宮：山田さんは、どのように使いたいですか？

　山田総経理は首を左右に傾けて考え始めました。

（山田総経理の心の声）：消耗品と備品とでは扱いが違うよなあ。まずは消耗品…２週間に１度現物の在庫数を見て回って、減ってきたら補充をしている。たまに買い忘れていて慌てて注文することもあるなあ。補充タイミングを教えてくれると良いかも…。うんうん。備品はどうかな。そうそう、備品と固定資産は台帳があるな。それと半年に１回は棚卸しをするルールだっけ。棚卸しはエクセル表を印刷して実際棚卸数（実際の在庫数）を手で記入してから、エクセルに入力している。kintoneならスマートフォンから実際棚卸数を入力できそうだな。それと棚卸し差異も計算したいな。うんうん。

　考えがまとまると、宇都宮に説明しました。

宇都宮：どれも、それほどの手間なくできますよ。

山田：では改造してみましょうよ。

　２人は「備品在庫管理」アプリに山田総経理の要望を追加するべく改造を始めました。

　追加する要件は３つです。

１．補充タイミングを知らせてくれる

２．スマホを使って棚卸しをする

３．棚卸し後に現在庫数と実際棚卸数の差異を計算する

宇都宮：補充タイミングから追加しましょう。

山田：しくみを考えますので暫しお待ちを。

　そう言ってこめかみに手のひらを押し付けると回し始めました。

（ち～～ん）

山田：整いました！

宇都宮：はい、どのようなしくみでしょうか？

山田：補充点という項目を用意します。この数を現在庫数が下回っていたら「補充してください」というメッセージを表示します。

宇都宮：できます。

山田：同時に通知も出したいので、レコード条件通知にも「補充してください」と表示されたら担当者に通知を送るように設定します。

宇都宮：自動的に通知されるのはいいですね。在庫の確認者と発注者が違っても補充タイミングに気づきます。

山田：それでは改造に取り掛かります。

　10分程度で改造ができました。

宇都宮：さすがエバンジェリスト山田！

とおだてました。

山田：ではデータを登録して確認してみましょう。

　補充点を設定し、補充点が現在庫数を下回るように入出数を入れました。

宇都宮：「補充してください」が表示されました。（図D）

図D　補充タイミングの通知

山田：通知も送られましたか？

　宇都宮は通知を確認しました。

宇都宮：送られています。

山田：成功です！

宇都宮：さすがエバンジェリスト山田！

　もう一度言われると山田総経理は少し照れました。

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