記事番号:T00106427
<登場人物>
ワイズシステム副総経理 宇都宮武則
本コラムの筆者です。
台湾S電工 山田新一総経理
1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に総経理として初めての海外駐在。2児のパパ、趣味は車で台湾各地を家族旅行すること。
前回までのお話
https://www.ys-consulting.com.tw/column/l/2189/
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スマホで棚卸し
kintoneのサンプルアプリを探索しています。
サンプルから「備品在庫管理」アプリを見ており、山田総経理の要望に合わせて改造を施しています。
追加する要件は3つです。
1.補充タイミングを知らせてくれる。
2.スマートフォンを使って棚卸しをする。
3.棚卸し後に現在庫数と実際棚卸数の差異を計算する。
山田:補充を知らせる機能ができましたので棚卸しに取り掛かりましょう。
宇都宮:それでは次はスマホでの棚卸しです。
山田:しくみを考えますので暫しお持ちを。
そう言うと再びこめかみに手のひらを押し当てて回し始めました。
(ち~~ん)
山田:整いました!
宇都宮:コメディアンみたいですよ。
山田総経理は、その言葉を聞き流して言います。
山田:棚卸し数を入力する項目「実際棚卸数」を作ります。
すぐにkintoneの画面を操作すると「現在庫数」の右に「実際棚卸数」が出来上がりました。(図A)
図A 実際棚卸数の表示
山田:次は…
と言いかけたところで宇都宮が制しました。
宇都宮:ちょっと待って。スマホで試してみてください。場所が良くないと思いますよ。
宇都宮の言ったことを確かめるべく、山田総経理はスマホで表示してみました。
山田総経理はすぐに気が付くと、
山田:あらら本当ですね。
スマホの場合は画面を一番下までスクロールしないと入力ができません。
山田:これは不便です。
宇都宮:そうなのです。スマホで表示されるときは項目が順番に縦に並びますので、一番後ろにある「実際棚卸数」は一番最後になってしまうのです。
山田:ですね。レイアウトを直します。
「現在庫数」と「実際棚卸数」を上に持っていき、「補充点」と並べました。(図B)
図B レイアウトを変更
山田総経理は再びスマホで確認しました。
山田:う~ん、これなら大丈夫、上に来ました。
宇都宮もスマホを覗き込んで、
宇都宮:良さそうです。
山田総経理はスマホから実際棚卸数に「7」と入力しました。
棚卸差異を計算
山田:最後は理論在庫と実在庫の差異を求めます。計算式は「実際棚卸数-現在庫数」です。
計算項目を作成すると計算式を入力してすぐに改造できました。(図C)
図C 棚卸差異数を計算
山田:棚卸差異数は-2ですので、実物が2つ足りないことになります。
宇都宮:棚卸差異の一覧も作成してはどうでしょうか?
サクサクと作りました。
山田:メッセージも付け加えてみました。これで過剰か不足かがすぐに分かります。(図D)
図D 差異メッセージの表示
宇都宮:いい感じです。
山田:棚卸しが完了したら、差異の出ている商品は実物の数とkintone上の在庫数を合わせる必要があるので、調整をします。これは「入出庫数」に差異を入力します。その際に「備考」に”棚卸し差異”と記録しておきましょう。
宇都宮:そうですね。
山田総経理の要望に合わせた改造が完成しました。
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宇都宮武則
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