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第194回 山田総経理とkintone台南編(3)/台湾


コラム 経営 作成日:2023年1月17日

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第194回 山田総経理とkintone台南編(3)/台湾

記事番号:T00107029

<登場人物>

ワイズシステム副総経理 宇都宮武則

本コラムの筆者です。

台湾S電工 山田新一総経理

1978年千葉県生まれ、上場企業S電工の営業企画課長から2018年に総経理として初めての海外駐在。2児のパパ、趣味は車で台湾各地を家族旅行すること。

前回までのお話

https://www.ys-consulting.com.tw/column/l/2189/

 

 基幹システムだけでは賄いきれない個別業務のシステム化をkintone(キントーン)ならば容易に実現できます。ITの知識やプログラミングの技術は必要ありません。業務を熟知したスタッフ自らが業務アプリを作れます。

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現場スタッフがアプリ作成

 台湾L工社の台南工場の会議室で導入するシステムを説明しています。

 話はシステムの細部に入りました。

真田:詳細に入る前に2つ、前提となる要望をお話ししておきます。この2点を踏まえて話を進めさせて頂きます。

宇都宮:はい、どうぞ。

真田:1つ目は、構想では「顧客/販売」管理は台北と台南が共同利用するイメージでおります。そこでkintoneで両拠点をつなげたいのです。

宇都宮:はい、大丈夫です。先日の台北での打ち合わせでお話しましたようにクラウド方式のkintoneであれば場所に関わりなく利用できます。

真田:台北もいまだシステム化されておらずエクセルで業務を行っています。この機会に同時にシステム化を進める計画です。

山田:問題ありません。わが社でも台北と高雄、そして日本本社ともつなげています。

真田:2つ目、古代とも良く話し合って決めたことなのですが。

 真田協理は少し遠慮しがちに言いました。

真田:これはシステム開発の足手まといになるかもしれない懸念があるのは承知の上です。現場スタッフにも自分たちが使うアプリを自分たちで作らせたいのです。

古代:真田からkintoneの説明を受けまして、確か「ノーコード開発」とか言うのでしたよね。kintoneの最大のメリットがスタッフ自らアプリを作れるという点に注目しました。

◇解説します。「ノーコード開発」とは、プログラミング言語を駆使せずにアプリを作ることを称します。kintoneがこの分類に入ります。

 そのメリットは、アプリ開発の効率化です。業務を実際に行っている社員自身がアプリを作れます。(図A)

/date/2023/01/17/194A_2.jpg図A ノーコード開発で効率化

 そのためシステム技術者がいない職場には最適です。

 また、エクセルにはマクロ、グーグルにはGASといったアプリ開発ツールがありますが、それらは相応のプログラミング言語を記述するため「ノーコード」と区別して「ローコード」とも呼ばれます。

真田:一般のシステム開発には無い発想でしたので活用できないか二人で考えたわけです。

古代:目的は業務上必要なアプリを自分たちで柔軟に作らせることです。もちろん基本的な情報管理はわれわれの方で構築するわけですが、現場スタッフの末端業務に関しては、彼らに任せたいのです。

 例えば、毎週の定例会に必要な資料などは基データを用いてスタッフ自らがkintoneのアプリを作って必要な情報を集めたり出力したりしたいです。

真田:その他にも基本システム側ではカバーしきれないこまごまとした業務のアプリ化はスタッフ中心に進めたいのです。

部門をスペースで区分け

 山田総経理と宇都宮は5分ほど時間をもらい話し合いました。そして、

宇都宮:分かりました。その方針で進めることに致しましょう。kintoneには全社で共通に利用できる「アプリ」という場所とは別に「スペース」という場所が用意されています。ここを使えば、例えば製造部スペース、品管部スペース、管理部スペースといった具合に区分けをして、その中にアプリを作ることができます。(図B)

/date/2023/01/17/194B_2.jpg図B 部門ごとのスペース

山田:kintoneがホテル全体だとすれば、スペースはその中の各部屋といった感じです。部屋のキー(入室権限)を持った者しか入れません。

宇都宮:1点だけ懸念されますのは、自由にアプリ作りを許してしまいますと、意図に反して自分自身の仕事を増やしてしまうような業務を非効率化するアプリもできてしまいます。

山田:その対策としてわが社では、ぼくが社員から作りたいアプリの話を聞いて許可する形をとっています。

真田:なるほど、許可制は取り入れたいです。古代どうでしょう?

古代:そうしましょう。当面は私が判断することにしましょう。将来的には部門長に判断させたいですね。

宇都宮:それがよろしいかと。

真田:ご理解ありがとうございます。それでは、この2つの前提で進めさせていただきます。

古代:それでは、2つの前提を踏まえてシステム構築の範囲を整理してゆきましょう。

 

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宇都宮武則

宇都宮武則

ワイズコンサルティング社システム室長兼ワイズシステム社チーフシステムエンジニア

 前職ではIT企業の副総経理を努め、50社以上のシステム構築に携わる。2015年よりワイズコンサルティングに入社し、社内ではITに関するドラえもんと呼ばれている。クライアントのIT課題に豊富な経験を活かしたソリューションを提案している。SAP HANA導入コンサルから、リーズナブルなシステム化までクライアントの要望に対応が可能。(言語)日本語◎・中国語△

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