記事番号:T00110935
第25話 【今回のご質問】
質問:DXを推進する上で失敗例も知りたいです。
回答:失敗に学ぶことも大事ですね。見てゆきましょう。
このコラムは「DXを始めてみたい方」向けのやさしく現実的な内容です。DXを進める上で知っておきたい失敗例を見てゆきましょう。
目的と目標
目標設定は大事です。明確な目的やゴールが設定されないと本来やるべき事から外れてしまいます。
例えば「ペーパーレス化」の目的が、いつの間にか「システム導入」にすり替わっている例が多々あります。その結果、システムは導入されましたが、多くの費用と労力を費やした割に期待する効果がでなかった、という事になります。
そうならないように実現可能な範囲で具体的に目標を設定しましょう。
例えば、「目的:社内のパーパーレス化 目標:24年1月31日までに社内申請業務20種類をデジタル化する」
ルール変更
社内ルールや今までの習慣に拒まれて改善が進まない例も見受けられます。
A社様からペーパーレスのお問い合わせがありました。総経理にお話をお聞きすると、あらゆる業務に署名や紙の添付をする社内ルールでした。例えば「出張の精算時は、精算書に出張申請書を添付して、裏に領収書を糊付けして上司が署名の上、会計へ提出」15年前の会社設立時からのルールだそうです。総経理も「今時これは時代遅れですよね」とルールの見直しから着手しました。
このようにルール変更も必要となることがあります。
業務の設計図
「わが社は全てが手作業だから、システムを入れさえすれば改善できる」は間違いです。
改善できる箇所もあるでしょう。ですが、スタッフ1人の作業時間を1日1時間(月20時間)縮めるために月額1万元のシステム費用を掛けることが必要でしょうか?
先にすべきは業務内容の棚卸しと見直しです。その検討には「業務フロー」を作ることが役立ちます。多くの業務は、複数の人や部所が関与しますので、それらを明確に書き出した上で、どこをどのように直すかを考えます。業務の設計図ですね。
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