記事番号:T00111385
第28話 【今回のご質問】
質問:外勤スタッフの勤怠管理をしたいのですが?
回答:はい、お話を聞かせてください。一緒に考えましょう。
このコラムは「DXを始めてみたい方」向けのやさしく現実的な内容です。前回の続きです。
デジタル化
宇都宮はスマホを取り出すと総経理に打刻を試して頂きました。
kintone(キントーン)の打刻アプリです。スマホでもパソコンからでも打刻ができます。GPSをONにすれば位置情報が記録されます。
これならば外勤も内勤スタッフも使えます。
更に…打刻データから作成した勤怠簿をお見せしました。1カ月分の出退勤時刻と残業時間が記載されています。残業時間(前2時間と後2時間)は出勤時刻と退勤時刻を元に自動計算されています。
外勤スタッフの記録が取れる、内勤スタッフの紙タイムカードもなくなる、総務課の集計作業も簡素化される。総経理はデジタル化による便利さを理解されました。
活動報告も入れたい
総経理「打刻だけじゃあもったいないな~。報告も入れられますか?」
kintoneを使えばスマホから音声で入力できることを伝えて、実際にスマホから試しました。
総経理は暫く考えると「ダメか~、私が中国語読めないもんね」
大丈夫です。例えば、ChatGPTをkintoneへ連動させれば即時翻訳をしてくれます。スタッフが中国語で記録した報告を日本語で読めます。総経理は感心するとkintoneの導入を即決されました。
3カ月後…
総経理「あれから営業部の雰囲気が変わりましてね。本人たちが何かに気付き始めた様子です。私が営業会議で(日本語での)叱咤激励をするよりも効果があったようです」
宇都宮「それは総経理の思惑どおりではないですか」
総経理「導入した頃いちばん不満を言っていたのは最も不真面目なスタッフでした。もう辞めましたがね」
総経理「これを見てください」と訪問件数のグラフを見せてくれました。
宇都宮「訪問件数が増えましたね。おや?毎週、青色の線だけが突出していますが」
総経理「青線はE君なんですがね。営業部内でも大人しくて目立たない存在ですが、ほら圧倒的に顧客へ訪問しています。受注額はまあまあなのですが、調べたら小さい金額ですが、まんべんなく受注しているのです。行動が透かし見えるようになりました」
宇都宮武則
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