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台北西華飯店（シャーウッド・タイペイ）で今、「魔獣世界美食電玩季」というフードフェアが若者の人気を集めています。オンラインゲームの大ヒット作「魔獣世界」の世界を料理で楽しもうという趣向で、サイバーワールドと高級ホテルのタイアップは台湾でも初めての試みです。
異色のタイアップが実現
「魔獣世界」は、台湾に65万人もの会員を持つオンラインのロールプレイングゲームで、５カ月連続で人気ゲームランキングにランクインしています。プレイヤーは、森林や雪山、砂漠など広大な「魔獣世界」を、武器を使ったり、栄養補給の食物を食べて戦闘力をアップしながら冒険し、任務を完成させます。最高で12万5,000人ものプレイヤーが同時に遊べることも特徴です。
魔獣世界フードフェアは、ゲームのメーカー智凡迪科技にとっては高級ホテルのブランドとサービスが、西華飯店には若者客を取り込めるメリットを魅力として実現しました。西華飯店はフェアの終わる７月15日までにさまざまなセットイベントを企画して、フェア本体以外で100万台湾元の売り上げを狙っています。
魔獣世界フードフェアの会場は、西華飯店地下１階のレストラン「Ｂ─Ｏne」です。中に入ると、ゲームのキャラクターの等身大のフィギュアが飾ってあったり、コスプレでキャラクターに扮した人が一緒に写真を撮ってくれたりと、雰囲気を盛り上げます。
台湾のゲーマーたちを最も喜ばせるのは、ゲームの中の「食物」と同じ名前の料理です。 茶碗蒸しの「草薬?蛋」やフカヒレスープの「安德麦蚌肉雜?」をはじめ、「焼?狼肉」（フレンチラムステーキ）、「煮熟的光滑大魚」（台湾式ショウガ風味蒸し石斑魚）、「金皮蘋果」（アップルパイ）、「蜘蛛大餐」といった具合です。料理名のカードには、ゲームの中と同じように「18秒以内に生命力が61ポイント回復します」などと書かれており、オタクなファンの心をくすぐります。ちなみに台湾でも「オタク」は「御宅」で、ちゃんと通じます。行った友人によると、「ディアゴの超おいしいキメラ肉」（迪爾格的超美味奇美拉肉片／炭焼きヒレステーキ）は本当におししく、生命力が2,550ポイント回復したように感じたそうです。
「Ｂ─Ｏne」は、若者のお客が多くなることを想定して、月・火は４割引、水・木は３割引、金・土は２割引で料理を提供しています。私はオンラインゲーマーではありませんが、この機会に「狼肉」や「蜘蛛大餐」の味を楽しみに行きたくなってきました。
ワイズコンサルティング 陳逸如
