ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

第8回 物価上昇、ついに胃袋を直撃


コラム 作成日:2007年8月3日

陳小姐的台湾トレンド情報  台湾トレンド

第8回 物価上昇、ついに胃袋を直撃

記事番号:T00001910


 最近のトレンドと言えば、あまりうれしくありませんが、物価上昇に触れない訳にいきません。

 今回の一連の物価高騰では、5月から日用品の上昇が始まりましたが、庶民に食事を提供する店は、客離れを恐れて値上げせず我慢したところが多数でした。しかし8月に入るや、値上げの波はついにそうした食品にも及んで来ました。めんや包子(バオツ)、豆干、野菜類、チャーハン、米粉、紅豆餅、タピオカミルクティー。それにストローや、コップの紙ぶた、ビニール袋まで、価格はおしなべて2~3割上がっています。ある山東マントウ店の主人によると、22キロ入り袋の小麦粉が390元から450元に上昇したため、マントウ、包子、小龍包などを2割値上げせざるを得なかったそうです。

 女性が好きなナイ油餅(ナイは女へんに乃)は4割上昇。5元だった紅豆餅も、バター、砂糖、豆類、ガスがみな上がった結果、一昨日から台北市内の多くの夜市や売り場で価格表示が「7元」に切り換わりました。店の主人は、「ガスだけでもう3回値上がりしているのに、これ以上値上げを我慢したら慈善事業になってしまう」とやるせない表情で語ります。

 台湾式しゃぶしゃぶ店では、飲料のコップの大きさが小さくなったり、デザートが出なくなったりしています。鍋の値段を上げるとお客の不満を買うため、こうするしかないそうです。有名店でも、開業以来一度の値上げもなかった鼎泰豊が、7月から10%のサービス料を取るようになりました。


1カ月の食費が3千元上昇

 私たちOLもよく食べる、鶏脚弁当は70元から90元に上がりました。台湾では三食全てを外食で利用する人も少なくないのですが、1日当たりの食費は、節約をしていないのであれば、3カ月前より100元、1カ月では3,000元上がってしまっていると思います。

 こんな中で、唯一上がらないのがまさに「給料」です。いわゆるM字型社会への移行で、貧しい者は貧しいままですが、富める者はますますリッチになっていくようです。テレビで三食もままならない子供たちを目にした時、一方で数億元もする豪華住宅に惜し気もなくお金を出すいわゆる「上流社会」の人たちが存在することを思い出して、「現実は厳しい」とじっと手を見つめるばかりです。
T000019101




ワイズコンサルティング 陳逸如

陳小姐的台湾トレンド情報 台湾トレンド

情報セキュリティ資格を取得しています

台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。