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第11回 「プチ起業」をかなえる展示ボックス


コラム 台湾事情 作成日:2007年8月31日

陳小姐的台湾トレンド情報  台湾トレンド

第11回 「プチ起業」をかなえる展示ボックス

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 物価は高騰しても給料は上がらない今の時代、起業は多くの人の夢です。しかし、「自分の店舗」を週158元で持てる、なんて話が信じられるでしょうか?

 最近、台北市師大路のMRT台電大楼駅の近くにオープンした「格子趣」は、そんな夢をかなえてくれる店です。売り物は、一辺38センチの展示ボックスの使用権。商品を売りたい人がこのボックスを借りて展示し、お客にアピールするのです。展内のボックスは計300個ですが、オープン10日余りで260個がレンタルされました。店内にはボックスの管理や問い合わせ対応を担当する店員がいて、自分ではほとんどお金や手間、ストレスををかけずに「経営者」になれるという訳です。
    
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こういうボックスを持ったら、子供たちは夢中になりそう 。 


ネット販売を補助 

 ボックスの価格は、一番安いスタンダードタイプが週158元、月588元で、場所や機能によって変動します。一番高いのは外の窓に面した通行人の目に触れるボックスで、月1,499元になります。借り手は工芸デザイナーや主婦、一般の店舗経営者、学生などさまざまで、展示品も本格的な手作り人形や装飾品、財布など多様です。家庭の主婦が「在庫一掃」のために、ベビー服や化粧品、本、CD、おもちゃ、高級ブランドの中古バッグなどを売り出しているボックスもあります。学生の展示品では、実践大学の大学生による手作りネクタイが300~400元、なんていうのもありました。

 「ネットショッピングは、写真がどんなにきれいでも試着ができたりする訳ではない。買い物は、やはり実際に手に取ってみないと安心できない」という人は少なくありません。確かに、一定のブランドを持つ商品の販売はやはり店舗が中心で、ネットは比較的気軽な商品やオークションが中心という傾向があるようです。そして、ネットで商品を売ろうという人は、往々にして実際の店舗を持つ資金はありません。

 「格子趣」が目をつけたのはこの点です。ネットでの売り手は、格子趣の利用によって商品の実物を買い手に見せたり手に取らせたりすることが、格安の費用でできます。将来的には「バーチャル・ボックス」も売るそうで、ボックスを利用したくてもちゃんと管理する自信のない人には便利ですね。
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きれいに並べられたアクセサリー。こう見ると、普通の店とほとんど変わりません。

ワイズコンサルティング 陳逸如

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