第14回 起業はやはりアイデアが大事


コラム 台湾事情 作成日:2007年10月26日

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第14回 起業はやはりアイデアが大事

記事番号:T00003374

 
 今回は以前一度取り上げた起業の話題の続編です。1111人材銀行の調査によると、起業をした人の毎月の平均収入は6万2,219台湾元で、2006年の被雇用者の平均賃金4万4,104元(行政院主計処)より高いそうです。低賃金で働くよりは自ら起業した方が良いと考える人が増えてきたためで、脱サラも珍しくなくなりました。また、104人材銀行の8月の調査では、会社員の84%が起業を望んでおり、2年前の68%より16%も増えたということです。

「やむを得ず起業」、22%も

 起業を希望する理由については、「自分の思い通りに暮らしたい」と答えた人が80%に上りました。また、既に起業した人に起業の理由を聞いてみたところ、「自分が持っている専門技術を活かしたい」が約40%、「会社に拘束されたくない」が35%だった一方、40代、50代で失業したため「やむを得ずに起業した」という人も22%に上りました。

魅力のお供え物をネットで販売

 3カ月前にオープンして大人気となっているインターネットショップ、「skea台湾焼趣王」
 http://www.skea.com.tw/
のことを知れば、ビジネスを始めるに当たってアイデアがいかに重要かが分かります。

 このサイトで売っているのは「紙紮」、と言っても日本人の皆さんはぴんと来ないかもしれませんが、家族で亡くなった人が出た時に、あの世で良い暮らしができるようにと、焼いて捧げる紙製のお供え物のことです。紙紮には日用品や衣服、家、車などさまざまなものがあります。
 紙紮のネットショップというだけでもインパクト十分ですが、「skea」は商品の魅力もかなりのもので、きれいな一戸建てや高級マンションに始まって、化粧品、iPhone、亡くなったペット用の家、エサまで売っています。
  
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一番人気の一戸建て、価格は3.5万元  
 
 「紙紮豪宅」(紙製高級住宅)の価格は5万~7万元で、最も売れているのは3万5,000元の一戸建てです。すでに十数件の一戸建てが売れたこともあり、最初の1カ月の売上高が50万元、その後も30~40%のペースで売り上げを伸ばしています。

 このビジネスは、Skea経営メンバーのリーダー、小艶さんが夢で亡くなったおじいさんと会話して、「家がほしい」とか「刺身がほしい」とか言われたことが発端でした。台湾ではこういう死者と夢で話すエピソードは珍しくありませんが、それをビジネスに結びつけたのはすごいとしか言いようがありません。

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i Phone(3,999元)

 経営に当たる主要メンバーは6人で、平均年齢は25~30歳です。元々はウェブデザイナーや弁護士をしていた人たちが、「バンドを組み、墾丁で民宿を経営する」という夢を実現するために一緒に事業を開始しました。2年後に事業が定着したら、より若い人に会社を経営してもらい、民宿運営に専念しようと考えています。
 
 多くの会社員が起業を夢見ていますが、彼らのように斬新なアイデアを十分に活かすことができる人こそ、勝ち残りが可能なのかもしれませんね。

ワイズコンサルティング  陳逸如
 

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