記事番号:T00005653
昨日、昼食時に社長から、「みんなどうして『マイはし』を持ってるの?」と尋ねられました。私は「地球に優しいからですよ!」と答えました。
温暖化で環境への関心高まる
地球温暖化の進展に伴い、環境保護は世界的な課題となっています。個人一人では解決は不可能ですが、ゴミの減量、エネルギーの節約など、日常生活の中で取り組めることはたくさんあります。
毎日の生活で何気なく使い捨ててしまう割りばしは、数年前から「環境破壊につながるのではないか」と議論になってきました。洪水などを引き起こしている東南アジアなどでの森林破壊が、実は自分のお弁当に関係があるとは、今まで考えたことがありませんでした。しかし、マスコミや政府機関の呼び掛け(脅し?)で、環境に配慮した行動をとる人が多くなっているようです。
企業や非営利活動法人なども環境問題に向き合うところが増えています。
在台日系企業も取り組み
半年ほど前のこと、お客さまのところに研修の仕事でうかがいました。昼食の時、総経理も従業員の皆さまも、全員が自分のおはしを取り出してご飯を食べ始めました。「この会社は変わっているなぁ」と思っていると、総経理から「陳さん、よかったらこのはしを使って下さい」と声を掛けられ、おはしをプレゼントされました。
この会社は私が訪問した前の週に、台中営業所を設立していました。設立記念の粗品として、社員やお得意さまにおはしをプレゼントしたそうです。ちなみに、同社はおはし屋さんではありません!ただ、総経理は普段から環境問題に関心を持ち、ボランティア活動にも携わっていらっしゃるそうで、私は総経理の考えにとても感動しました。
1年ほど前、「市販の割りばしから有害物質が検出された」というニュースをテレビで見たことをきっかけに、私は「マイはし」を使うようになりましたが、外食の際は持ってくるのを忘れて、割りばしを使うこともよくありました。しかし総経理のお話を聞いて、自分のためだけではなく、地球環境のために割りばしを使わないことは良いことなのだと思うようになりました。
増える「マイはし」使用者
食事に「マイはし」を使う人は増えていて、私の見るところでは、大体3割以上の人が使っているような気がします。今までの割りばし一辺倒の時代と比べ、環境問題への意識が高まってきているのではないかと思います。
私自身が、家族が、隣にいる友達が、割りばしを使うかどうかが、何万ヘクタールもの森の運命を左右するかもしれません。たった一つの地球のために「マイはし」を使いましょう~!
写真説明:
1. おはしだけではなく、スプーンとフォークがそろっているものもあります。
2. 携帯しやすいため、半分に折りたため、使うときに組み立てるタイプが今の人気商品です!
ワイズコンサルティング 陳逸如