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第24回 「滷味」で占い?


コラム 台湾事情 作成日:2008年5月16日

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第24回 「滷味」で占い?

記事番号:T00007471

 
 台湾の庶民的な食べ物と言えば、「塩酥鶏(鶏肉の唐揚げ)」、「滷味」などが挙げられます。台南県のある大学の副教授は、その「滷味」を使った占いを編み出しました。今回はそれを皆さまにご紹介いたします。

 「滷味」で占い?初めて聞いた人はたぶん不思議に思うでしょう。「滷味」は台湾の伝統的な屋台料理で、野菜、肉、さつま揚げ、ちくわ、つくねなどの具材を漢方薬を入れただしでゆでる料理です。

19種の具材を駆使して占う

 食品改良技術を専門として研究している嘉南薬理科技大学の黄宗璋副教授はある日、学生たちが食べている「滷味」を見て、「これは占いに使えそう」と直感し、研究を始めました。1年をかけて分析・研究を行った結果、19種類の具材によって人の性格を見分ける方法を発見したそうです。

 その方法とは、占いを受ける人にまずこの19種類の具材の中から、最も好きな5種類を選んでもらい、その具材によって占うというものです。しかし選んだ5つの具材からは、その人の性格ではなく、人生の過ごし方が10年ごとに50歳まで分かるというのです。要するに、1番目に選んだ具材は41~50歳の人生、2番目に選んだ具材は31~40歳の人生に対する態度を表すことになります。

具材から見える人生

 さて、どの食材がどのような人生を表すのでしょうか。

 「米血糕」(豚の血を練り込んだもち米)を選んだ場合は、その時期の人生を生活の品質を重視してじっくりと味わい、つまらない生活を送るのに耐えられないということを示すそうです。

 「豆干」(豆腐を乾燥したもの)を選んだ人は、その時期は自分の限界を知り、能力を超えたことを一切せず、型にはまったオフィス勤務をして生活を送るのだそうです。

 「滷蛋」(ゆで卵を醤油などの調味料で煮込んだもの)を選んだ人は、ステップを踏んで着実に目標に向かって進むという人生を送るそうです。

 「海帯」(味付け昆布)を選んだ人は責任感を持ち上司にも信頼され規則正しい生活を送り、「甜不辣(さつま揚げ)」を選んだ人は楽しさを追求する快楽主義的な人生を送るそうです。

 最後に、日本人の多くが食べられない「鶏脚」(ニワトリの爪)ですが、これを選んだ人はチャレンジ精神にあふれた人生となるそうです。

 経営者の皆さまは、滷味を食べる機会はあまりないと思いますが、もし今後貴社の社員さまと滷味を食べる機会がありましたら、ぜひ彼(彼女)たちの性格を推し量ってみてください。

人生は「滷味」だ

 この占いを発明した黄副教授は、「滷味はそれぞれの長所と短所があり、人間の人生も同じようなものではないか」と言っています。本当の自分と向き合い、自分にふさわしい道を選んで、時には歩き方を調整しながら進んでいけばいいのでは、と私は思います。


ワイズコンサルティング 陳逸如

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