第22回 台湾企業が採用したい大学


コラム 台湾事情 作成日:2008年4月18日

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第22回 台湾企業が採用したい大学

記事番号:T00006859

 
 今、再来月に予定している給与調査の準備に取りかかっています。より良い給与レポートにするため、調査票を作成する段階で、あらかじめさまざまな仮説を立てておかなくてはなりません。

 このため先日、「新卒者の給与はどの程度か」についての調査に関して、日本人上司2人と打合せを行いました。その際、「台湾では国立大卒は私立大卒より優遇されるか」という質問を受けました。実際はどうなのでしょうか…。

08年第1位は台湾大学

 ビジネス生活誌「Cheers」が4月16日に発表した「大企業1000社に聞く、卒業生を採用したい大学」の今年度調査結果によると、企業が卒業生を採用したい大学の1位は台湾大学(台北市)で、2位は成功大学(台南市)、3位交通大学(新竹市)、の順番でした。また、私立大学では淡江大学(台北県)が1位で、全体での順位は7位でした。

 同誌は12年前から毎年、「ストレス耐性」、「入社後の定着性」、「問題解決能力」、「国際的視野」、「外国語能力」、「専門知識および技術」、「革新能力」、「学習意欲」、「表現力」などについて調査を行っています。

治った?「台大病」

 台湾大学の卒業生は、従来から「専門知識および技術」と「国際的視野」、「外国語能力」では高い評価を得ながらも、1位は常に成功大学に奪われていました。台大卒業生は、うぬぼれが強くチームワークが苦手な「台大病」にかかっているとのイメージを企業に持たれていたそうです。

 これを深刻に受け止めた大学側は、数年前から、学生の人間性の育成を重視し、学生の専門教育の充実に加え、謙虚なパーソナリティ形成にも力を注ぐようになりました。その結果、台湾大学は2年前に初めて成功大学を抜いて、念願の1位となりました。

企業は「ストレス耐性」を重視

 上記項目の中で、企業が最も重視する項目としては、「ストレス耐性」と「入社後の定着性」が特に多かったようです。台湾の今の若者たちは、プレッシャーに弱く、つらいことや苦しいことがあるとすぐに「つぶれて」しまう「イチゴ族」と呼ばれます。資格をたくさん取ることを重視する若者は少なくありませんが、高いEQ(情動指数)と優れた人間性形成も重要でしょう。

 ちなみに同調査によると、一次面接行う際、「学歴」、「入社意欲」、「関連資格」を確認する企業は60%に上るそうです。また、「どんな求職者が敬遠されるか」と言う質問に対しては、「会社のことを全く知らない」、「業務内容を把握していない」、「特徴のない人」などという回答が挙がっています。貴社の採用基準はどうでしょうか?

◎ご参考まで
 雑誌「Cheers」によると、新卒者の今年の月給は過去2年間と変わらず、2万5,000~3万台湾元(約8万5,000~10万円)だそうです。


ワイズコンサルティング 陳逸如

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