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春節(旧正月)まで、あとわずかです。この時期に女性が絶対に買わなければいけないものがあります。それは「赤い下着」です。
赤い下着は今の季節の風物詩。この光景を見て華やいだ気分になれれば、あなたはもう台湾人です (YSN)
台湾ワコールが発信源
台湾では春節が近付くと赤い下着がよく売れます。 デパートのランジェリー売りから夜店まで、あちらこちらで女性用の赤い下着が見られます。では、お正月に赤い下着を身に付けるというのは、いつから流行するようになったのでしょうか。
初めて台湾でこのブームを起こしたのは、台湾ワコールだそうです。
台湾では、赤は縁起の良い、おめでたい色ですので、春節はもちろんのこと、結婚式やお宮参り(台湾では「満月」と言います)のときも、必ず「赤」を使って良いことがあるようにと祈ります。 台湾ワコールはここに目をつけて、1994年から結婚式用の縁起のよい下着として、台湾初の「赤い下着」の販売を開始しました。その後、他のメーカーも追随し、「春節には赤い下着」が一大ブームとなりました。
古くは「鴻」と「紅」の発音から
もう一つの理由には、春節のあいさつとしてよく使われる「鴻運当頭」「一路長鴻」などが挙げられます。「鴻」の発音は中国語の「紅」(赤色)と同じですので、ラッキーな1年を過ごせるよう、お正月には服だけでなく下着まで赤いものがよく選ばれるのだそうです。台湾では、大晦日や春節にマージャンやトランプをする習慣があります。開運効果のある赤い下着を身に付けるとよく勝てると言われます。
幸運を呼ぶ赤い下着は、台湾女性にとって春節に不可欠なアイテムです。実際、ある有名下着メーカーのスタッフに聞いたところ、景気は悪くなっている一方で、赤い下着の売れ行きは逆に良くなっているそうです。あまり迷信的になりすぎても良くないとは思いますが、赤い下着を着ることで「今年もラッキーだ!」と自分に言い聞かせ、気持ちよく日々が過ごせる、というのが実際の目的ではないかと思います。
試験やギャンブルにも活用
以前は、「春節以外には着るチャンスが少ない」という声もありましたが、最近は春節以外にも、試験や就職活動、ギャンブルでも着ようという女性が増えています。赤い下着パワーに頼って幸運を呼び込もう!というわけです。
【赤い下着豆知識】
Q. お正月に赤い下着をつけるなら、いつが良いですか?
A. 大晦日の夜、お風呂から上がったあとに付けるのが一番効果的だそうです!!
ワイズコンサルティング 陳逸如