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Karte6:薬局チェーンの売上向上策②


コラム 経営 作成日:2008年3月19日

コンサルタントの企業カルテ 小売売上向上策

Karte6:薬局チェーンの売上向上策②

記事番号:T00006204

 
 長年お付き合いしている林さんは、台湾で25店舗の薬局チェーンR薬局を夫婦で経営していた。店舗改装に伴い、新しいコンセプトの店をつくりたいとのことだったので、「店舗診断」を行い、本店の新コンセプトを見つけることになった。

●店舗診断

 林さん夫妻の経営するR薬局は、もともと現在の本店の一部を借り、夫婦2人で起業したチェーン店だった。ここまで成長した要因は以下の通りだ。

1.立地戦略
 病院の前や今後発展しそうな場所に出店し、商圏自体が発展した

2.企業努力
 店舗サービススタッフの増員、2カ月に1度の定期的販促などを行い、固定客づくりに励んでおり、8割は固定客が占めていた

3.競合店の怠慢経営
 競合店は、基礎化粧品や健康食品などの新しい分野には消極的
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 R薬局本店の立地は、前に病院があるため、100メートル以内に7件の競合店が軒を連ねていた。また、隣にはコンビニが、50メートル先にはスーパーがある激戦区だった。

 R薬局本店の売り場面積は25坪で(他店も同じ)、カテゴリーとしては、薬品、保健食品、医療器材、生活雑貨、化粧品、ベビー用品を持っていた。

 各カテゴリーにおける売り上げ構成比と棚数は以下の通り。
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 また林夫妻が考える今後の発展の方向性は、

1.薬品・保健、保養品、ベビー用品の3本柱。

2.生活雑貨、医療器材の可能性の模索も検討。

3.ただし、医療器材は付近に競合店があり、利益率を維持したまま売り上げを増やしたい。

4.今までの成功体験に倣い、何か新しいカテゴリーを追加したい。

とのことだった。

 商圏人口が増えずに、競合店が増えている状態で、どうやって売り上げを伸ばす仕組みをつくるかが、最大のテーマだった。

③につづく


ワイズコンサルティング 吉本康志

※本コラムは事実を基にしていますが、複数の事例を交えてストーリーを展開していますので、個人及び団体が特定できないようにしています。

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