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23年末全社会議 改善策と「戦略」の違い/台湾


コラム 経営 作成日:2024年1月24日

ワイズ全社会議 極秘潜入レポート

23年末全社会議 改善策と「戦略」の違い/台湾

記事番号:T00113429

 ワイズニュースをご愛読の皆さま、遅ればせながらあけましておめでとうございます。本年もワイズニュースをどうぞよろしくお願いいたします。

 ワイズ各事業の責任者は、10月半ばから24年の事業戦略をそれぞれ練ってきました。弊社代表・吉本から、目標達成のための戦略を考えるミッションが下されていました。

 各事業の目標は、全社の長期成長目標をもとに定めた24年の全社目標に従って、各事業ごとに例えば「会員数を月平均3社純増させる」などと設定されています。

/date/2024/01/24/20conference_2.jpg24年方針発表会のようす。会議室を貸し切って行いました

改善策は「戦略」じゃない

 筆者もワイズメディアのメンバーとして戦略を考えてきましたが、全社会議や吉本への提案では「これじゃダメ」と何度もやり直しとなりました。

 ある事業の案を聞いて吉本は「『〇〇を強化する』『××を改善する』というのは改善策であって『戦略』ではない」と言い放ちました。

 毎年同じような延長戦(線)を続けていても、成長目標は達成できません。まして不景気、地政学リスク、円安など、向かい風の多い環境の今、むしろ減収や生存競争に敗れることすら想像できます。

 確かに、前年の反省点を改善する必要はありますが、それは古い目標とその経験を今後に活かすための行動です。目標達成のための経営戦略は、新しい取り組みでないとなりません。

なぜ「戦略」を立てる?

 24年のワイズの最終目標は、前年比数十%の増収、増益です。従って各事業の最終目標も大幅な増収、増益です。だからこそ現実的で実行可能な「戦略」が必要です。

 例えば「〇〇というコンテンツを増やす」と提案した際には「本当に売上は増える?」と問われ、根拠や自信を持って「はい」と答えられませんでした。

 やたらとコストをかけて営業活動をしたり、新商品を作ったりするのは現実的でなく、いい戦略とは呼べません。「少ないコストで大きなリターンを得るのがビジネスの基本」であり、知恵を使って考えたと言える策です。これはワイズが経営教育で最も大切にしている方針の一つです。

 数十%の増収・増益達成のためには、営業担当者が販売しやすい商品や見せ方にしたり、各事業が(営業活動に頼らなくても)自分たちで受注を獲得できるような売り方・ビジネスモデルに変えていくのが理想です。それこそが経営戦略です。

 ところで、自分で一生懸命考えても、気付いたらいろんな都合を考えていたりしてあまり案は出ませんでした。目標や戦略には視野の広さが重要です。

 

ワイズメディア 谷口綾

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