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第33回 結婚するなら、今だ!


コラム 台湾事情 作成日:2008年11月21日

陳小姐的台湾トレンド情報  台湾トレンド

第33回 結婚するなら、今だ!

記事番号:T00011736

 
 最近、皆さんの会社で結婚される社員さんが増えていませんか?台湾で「赤い爆弾」をいっぱい受け取っていませんか?(赤い爆弾(日)/紅色炸弾(中)=結婚式の招待状)この招待状が赤い爆弾と呼ばれるのは、「赤」は台湾ではおめでたい色で、かつ、結婚の通知というものは、いつも予告なしで届けられ、爆弾のようにいつ爆発するのが予測できないからです。

赤い爆弾は年末まで?!

 最近、うちにも赤い爆弾がどんどん送られてきています。母の話では、今年の9月から来年旧正月までに、結婚する親戚はなんと8人もいるそうです。(母は次から次へとご祝儀を用意しなければならず困っているようです。>_<)

 さて、なぜ台湾では今年結婚する人が多いのでしょうか?それは、来年が「孤鸞年」だからです。

 「孤鸞」とは一体何でしょうか?字の如く、「孤」は孤独、「鸞(らん)」は伝説の霊鳥、つまりは「独りぼっちの鳥」という意味になります。「孤鸞」は連れ合いを失った鳥で、「一生寂しく過ごすことしかできない」と昔からいわれています。だから「孤鸞年」には結婚を控える風習が残っているのです。

春が2度来ると…

 季節を表す「二十四節気」の中に、「立春」があります。日本では、立春は新暦(太陽暦)の2月2~5日の間に(多くは4日に)来るのが一般的です。ところが、台湾では旧暦(太陰暦)も使っており、旧暦には「うるう月」を入れて1年が13カ月となる年があって、年によって長さに大きな違いがあります。このため、新暦の1年の年初と年末に、旧暦の立春を2回迎える年が出てくるのです。

 台湾では、これを「孤鸞年」と呼びます。なぜかというと、台湾では「春」に「出会い」の意味が含まれているので、立春が2度来るというのは、出会いが多いということです。単身の人にとっては良いかもしれませんが、結婚している人は、婚姻が不安定になり、離婚して再婚する可能性があるといわれています。今使われている旧暦で計算すると、1991~2011年までの「孤鸞年」は、93年、95年、98年、01年、04年、06年、09年と7回あります。

 つまり、来年は結婚できない「孤鸞年」ですから、年内に結婚しようと考える人がものすごく多くなっているのです。

 このような結婚ブームの中、一番ほくほく顔なのはブライダル業界ではないでしょうか。台湾では結婚前に、ウェディングドレスを着て記念写真を撮るのが一般的です。ある撮影業者の話では、来年の孤鸞年のおかげで、不景気にもかかわらず業績は50%も成長しているそうです。

引く手あまたのブライダル業界

 皆さんご存知のように、今年の後半になって、景気がさらに悪くなり、倒産したり、リストラをしたりする会社がたくさんあります。ですが、ブライダル関連業界は様子が全く違います。

 ある人材バンクによると、今年ブライダル業が募集している人材は6,000人、去年より50%も増えたそうです。

 特にウェディングプランナーは収入が良い割に、流動率が高いので、一番多く募集されているそうです。この職業は新郎新婦のウェディングドレスの見立てから、披露宴の準備までと、結婚式が終わるまで、いちいち新郎新婦の面倒を見ないといけません。また、会場の調整などを行うため、交渉力や統括力が結構問われるようです。その上、「何もかもクライアントの要望に合わせないといけないので、プレッシャーも大きい」とあるウェディングプランナーが語っていました。

 最近、結婚する人が本当に多いです。私は今週の日曜日も、再来週の土曜日も親戚の結婚式に出席しますが、それでまた計画外の出費が…(>_<)


ワイズコンサルティング 陳逸如

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