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第35回 「開運」に目がない台湾人


コラム 台湾事情 作成日:2009年2月6日

陳小姐的台湾トレンド情報  台湾トレンド

第35回 「開運」に目がない台湾人

記事番号:T00013186

 
 「明けましておめでとうございます!」

 皆さんはこの一週間でこの言葉を何回も聞いて、飽きてしまったことと存じますが、「開運」のためにもう一度ごあいさつさせていただきました。

 台湾ではここ数年、「春節(旧正月)でもそれらしい雰囲気が味わえない」と年配の方々がよく嘆いています。しかし、今年は100年に一度の不景気のおかげで、とても春節らしい雰囲気だったと言われています。

春節と言えば…

 さて、今年は何が違うかというと、まず、家族そろって春節を過ごす人が多かったということでしょう。

 伝統的に旧暦の大みそかに家族全員で食べる夕食を「団円飯(団円=だんらん)」といいますが、ここ数年、春節の期間に旅行する人が増える傾向にあり、「団円飯」を食べた後、家族がばらばらで過ごすことが多くなっています。

 特に大家族の場合、全員がそろうのはなかなか難しいようです。若い夫婦は2人で旅行したり、子供は友達と出掛けたりして、お年寄りだけが家に残されることが多いのです。

 しかし、今年は不景気のためか、外出を控えて家で過ごす人が多かったようです。

 初詣でに行く人も増えました。どのお寺も参拝客でにぎわい、各地で過去最高の人出となったそうです。「不況で良い運勢を祈る人が増えたのではないか」とお寺側では語っています。

09年春節のキーワード

 ところで、100年に一度の特別な春節に一番ヒットしたものは何だったのでしょうか。

 実は、タイトルにある「開運」でした。台湾も日本と同じで、開運を祈るためにお寺に行きます。しかし、今年はこれまでにない厳しい状況が予想されるため、神様にお願いするだけではなく、自分で何かしたいという人も結構いたみたいです。このため、開運に関連した商品がものすごく売れました。

 例えば、食べたら運が良くなる開運年菜(年菜=おせち料理)、開けたら幸福が見つかる開運福袋、金運の上がる開運財布など。極端に言えば、「開運」という言葉を付ければ、何でも売れたようです。

 開運を願う商品やサービスはいろいろあるかと思いますが、中でもいま若い女性の人気を呼んでいるのは「開運ネイルアート」です。自分の星座に合わせた色でデザインしてもらえることが好評の理由です。

 「火の星座(おひつじ座、しし座、いて座)はピンクや薄い紫色、水の星座(かに座、さそり座、うお座)には黄色や水色など明るい色がいい」と、あるネイルアーティストは語っています。金元宝(中国古代の貨幣)や今年のえとの牛など、縁起物をネイルチップにして、付けてもらう人も少なくないそうです。

前向きに幸運を呼ぼう

 開運に効果があるかどうかは別として、このようなネイルアートを作ることで気分を高めるというのは良いことではないかと思います。というのも私は、気持ちよく前向きに生活している人には、自然に幸運が訪れると信じているからです。(^0^)


ワイズコンサルティング 陳逸如

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